春風亭一之輔 「笑点」=“ネバーランド”説を唱える (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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春風亭一之輔 「笑点」=“ネバーランド”説を唱える

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

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「笑点」が続くか否かで日本の平和が測れる?(※イメージ)

「笑点」が続くか否かで日本の平和が測れる?(※イメージ)

 落語家・春風亭一之輔氏が週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は、「テレビ」。

*  *  *
 小学校低学年の頃、「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングのお友達紹介は、当然ガチンコで筋書きなしの「偶然の数珠つなぎ」だと思っていた。

 だから、いつかゲストの依頼が自分に回ってくるだろうとワクワクドキドキしていたし……。

「ボクは誰から電話がかかってくるのだろう。◯◯叔母さんかな? ◯◯叔母さんは大川栄策のファンクラブに入っているらしいから、『大川栄策→◯◯叔母さん→ボク』という流れが考えられるかな。タモリさんに誰を紹介しよう? ソロバン塾の先生にしようかな……あ!! でも平日のあの時間は学校で給食中だ!? 紹介された場合、学校休んだ方がいいかな」

 ……と私は真剣にシミュレーションしていた。単なる子供の無知……というか、それくらいテレビに夢を抱いていた。

 しかしどうやら一般庶民、ましてや小学生には登場のチャンスはないらしいことに薄々気づいたのは5年生の時。

「和田アキ子、何回出てんだよ!! なんか怪しい……」

 テレビに映ったら大騒ぎな時代。今みたいに素人が堂々とインタビューに応えたり、一芸を披露したりなんて考えられなかった。テレビカメラを向けられたらとりあえず照れ笑いでピースをするのが一般人だったのだ。畏れ多くも「テレビ様」だった。

 5年生の時、書き初めの千葉県大会の学校代表に選ばれた私。総合体育館での大会に千葉テレビの生中継が入るという。

 太鼓の合図で300人の小学生が一斉に筆を走らせる。その様子をカメラクルーが端から舐めるように映していく。


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