「4、5年前です。私が何か言った拍子に師匠の笑いのツボにハマり、大喜利が中断して。でも“素”の師匠を笑わせたと思うとうれしかった(笑)」

 楽屋での歌丸は可愛らしい姿も見せるのだとか。

「師匠は甘党。差し入れであんみつとか頂くと、若手の楽屋に持ってきて一緒ににこにこ食べるんです」

 泣いても笑っても歌丸の笑点への出演はあと1回だ。

「円楽師匠は『最後の3問目から涙が出るかも、たい平よろしく』と言うんですが、私もどうなるか。でも最後に投げてもらう笑いの球を、体で覚えていたい」

 新司会者は取材時点では発表されていないが「誰がなっても盛り上げたい」と、たい平は意気込む。

「師匠を頂点としてメンバーの仲がよく、それがお茶の間に伝わったと思う。だから和をもってやりたい」

 ただ、心配ごとが一つ。

「師匠から今までにない超ダメ出しがくるかも。これからは終身名誉司会としてテレビの向こうからじっと見るわけでしょ? ビビりますよ(笑)」

週刊朝日  2016年5月27日号