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“家で一人で泣く” 元宝塚歌劇団・音月桂のリーダー論

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週刊朝日

音月桂1980年生まれ。埼玉県出身。宝塚音楽学校を経て、98年宝塚歌劇団に入団。2010年雪組トップスターに就任。13年から女優としてのキャリアをスタートさせる。主な出演舞台に「ブラック メリー・ポピンズ」「十二夜」(撮影/写真部・加藤夏子、ヘアメイク/宮内宏明[M's factory]、スタイリスト/柳理央)

音月桂
1980年生まれ。埼玉県出身。宝塚音楽学校を経て、98年宝塚歌劇団に入団。2010年雪組トップスターに就任。13年から女優としてのキャリアをスタートさせる。主な出演舞台に「ブラック メリー・ポピンズ」「十二夜」(撮影/写真部・加藤夏子、ヘアメイク/宮内宏明[M's factory]、スタイリスト/柳理央)

 芸事にはゴールがない。音月桂(おとづき・けい)さんはそのことを痛感する毎日だという。宝塚という大舞台で、10代の頃からステージに立ち、最後の3年は雪組の男役トップを務めた。女優として活動を始めて4年目の今年、本格的なストレートプレイに初挑戦する。「8月の家族たち August:Osage County」は、ピュリツァー賞戯曲部門を受賞、トニー賞でも最優秀作品賞を始め5部門を受賞し、映画化もされたブラックコメディーだ。

「いざ稽古が始まってみると、自分の未熟さばかりが露呈してしまって、毎日すごく悩みます(苦笑)。でも、最初は全く共感できなかった三女のカレンの気持ちが、演出のKERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)さんと話していくうちに、徐々に理解できるようになって……。じっくり役の心情を作っていけるのは、本当に楽しい。共演者の方からも学ぶべきことが膨大にあるので、一つ残らず吸収したいですね」

 タイトルからもわかるように、これは家族の物語だが、話の中心にいるのは麻実れいさん演じる母バイオレット(映画版ではメリル・ストリープが演じている)だ。麻実さんは音月さんにとって宝塚の大先輩。

「ファンの方々だけじゃなく、劇団生からも熱烈に憧れられた存在だったと聞いています。誰もが、人柄も含めてターコさん(麻実さんの愛称)が大好きだったのよ、って。今度の舞台ではとくに、ターコさんの舞台にかける情熱みたいなものを、直に学ばせていただいています」


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