余震続く熊本、阿蘇大地震 本誌が現場で見た、聞いた「これはいかんばい」阿鼻叫喚の被災地ルポ (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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余震続く熊本、阿蘇大地震 本誌が現場で見た、聞いた「これはいかんばい」阿鼻叫喚の被災地ルポ

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阿蘇大橋が崩落し、途切れた国道325号 (c)朝日新聞社

阿蘇大橋が崩落し、途切れた国道325号 (c)朝日新聞社

 収まるどころか、不気味に活発化している熊本・阿蘇大地震。阪神大震災級のマグニチュードを記録した揺れは、いつになったら収まるのか。列島の震災連鎖は一体、どこまで広がるのか。死傷者1千人以上を出した阿鼻叫喚の被災地に飛び、本誌記者が緊急ルポした。

【写真】震度7 熊本地震

 気象庁は、16日午前1時25分ごろに観測した震度6強の揺れを「本震」と判断。地震の規模マグニチュード(M)は7.3(暫定値)と推定され、1995年の阪神大震災級となった。

熊本市西区出町の第2京町台ハイツの2階に住む津嶋康男さん(58)が肩を落とし、こう言う。

「一昨日はドーンと突き上げた後、横揺れという感じだったけど、昨日は斜め上にあっちこっちに突き上げられて、トランポリンで跳びはねているような感じだった。寝ていたところを揺れで起こされた。崩落した瞬間は、よくわからない。揺れていて非常ベルが鳴りだして、あれ、何か斜めになったぞ、と思ったらもう崩れていた」

 家の中は家具が倒れたりしてメチャクチャになっていて、慌てて外に飛び出したという。マンションの廊下は斜めになって坂のようになり、コンクリ片で埋め尽くされ、ガスの臭いも立ち込めていた。津嶋さんは近くの中学校に避難して一夜を過ごし、最低限の荷物を取りに来たところだったという。

「ここは昭和49年築。高校生のときからもう42年間住んでいるが、自主再建はできない。ちょうど仕事もリストラされたところなんです。1階の駐車場に止めていた軽自動車と原付きもペチャンコになってしまった」

 政府は16日早朝、非常災害対策本部会議を開催。安倍晋三首相は、自衛隊などの実動部隊を大幅に増強することを決定した。自衛隊はこれまでの2千人規模から2万人規模に、警察官は約1千人、消防を約1300人追加派遣した。だが、被害はすでに拡大している。


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