「彼は奥さんが10年前にがんで死んだそうなの。年金で生活していて一人暮らし。1カ月に3回、私に会いにやってきて、一緒に食事に行くのを楽しみにしてる」
80代の男性と交際するなんて、ちょっと考えられないような気もしたが、彼女は楽しそうに、
「この前はハンバーガーを食べに行ったよ。その前は、焼き肉やカラオケに行ったりもした」
デートをした後はラブホへ行くという。
「3時間くらいホテルにいても、1時間半はお茶を飲んだり、テレビを見たり。そうそう、お風呂場の中にテレビがあるの。お互いを洗いっこしながらテレビを見てます」
彼女のもう一人のお相手の80代の男性は、建築関係の仕事をしていて、奥さんもいるという。
「2カ月に1回くらいのペースで会ってます。彼は奥さんに『セックスしたい』と言っても、『何言ってるの』って拒否されるそうです。私と会う日は、奥さんから『遊びに行ってらっしゃい。子供だけは作らないようにね』って言われてるみたい」
彼と行く歌舞伎町のラブホには、小型のマッサージ機があり、くつろげるという。
高齢者のセックスは若者とどのように違うのだろうか。
「80代でも最終的には、(精子を)出したいんですよ。私の中に入れるときはコンドームをしますが、『舐めていかせてくれ』という日も多いですね。違いは若い人より、舐められるのが好きなことかな。(舐めるときは)コンドームなしでしてあげてます」
※週刊朝日 2016年4月22日号より抜粋