3Dプリンター活用で進歩! ひざ痛手術の今 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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3Dプリンター活用で進歩! ひざ痛手術の今

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週刊朝日#健康
3Dプリンターを使った治療法が進歩!(※イメージ)

3Dプリンターを使った治療法が進歩!(※イメージ)

 加齢にともない増加するひざの痛み。その多くは変形性膝関節症といわれ、約2530万人の患者がいると推計されている。その治療法である人工膝関節置換術では3Dプリンターを使った手法が近年進歩している。

 埼玉県在住の入江佑子さん(仮名・72歳)は、2年前からひざに痛みを感じるようになり、自宅近くの整形外科を受診。変形性膝関節症と診断され、痛みを和らげるヒアルロン酸注射の治療を受けていた。以前は、ヒアルロン酸注射をすると、ひざの痛みは軽減したのだが、徐々に効かなくなってきた。

 かかりつけ医は「手術をしたほうがいい」と勧めたが、「手術をしてもひざの痛みがとれない」という知人の話を聞いた入江さんは、手術には消極的だった。しかし徐々にひざに繰り返し水がたまるようになり、痛みで階段の上り下りもつらい。そこで、かかりつけ医の紹介で苑田会人工関節センター病院病院長の杉本和隆医師のもとを訪れた。

「変形性膝関節症も初期であれば、マッサージや鍼灸、運動療法で症状が改善することがあります。しかし進行期から末期になると薬物治療や手術を加える必要があります。入江さんはすでに薬物療法を受けているけれど効かないとのこと。画像診断でひざの軟骨がすり減っていたので、人工膝関節置換術の適応だと判断しました」(杉本医師)

 膝関節は、太ももの骨(大腿骨)、すねの骨(脛骨/けいこつ)、ひざの皿(膝蓋骨/しつがいこつ)の三つで構成されている。これらの骨の表面は、衝撃を和らげるクッションの役目をする軟骨で覆われている。

 この軟骨がすり減ることで発症するのが、変形性膝関節症だ。軟骨がすり減って関節が変形すると、太ももの骨とすねの骨が直接ぶつかり、痛みが生じる。

「変形性膝関節症は初期、進行期、末期の3段階に分類できます。初期は動き始めるときに痛みを感じます。長時間椅子に座った姿勢でいて、立ち上がるときにひざに痛みを感じたりするのです。階段を下りるときに痛みを感じたり、正座ができなくなったりしたら進行期。末期になると、ひざを真っすぐ伸ばせなくなり、О脚になります」(同)


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