「“猛獣”教員が待っている」ゴリラ研究の京大・山極総長が新入生にメッセージ (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「“猛獣”教員が待っている」ゴリラ研究の京大・山極総長が新入生にメッセージ

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週刊朝日#教育
京大総長山極寿一やまぎわ・じゅいち/1952年、東京都生まれ。京都大学理学部卒、同大大学院理学研究科博士後期課程退学。理学博士。専門は人類学・霊長類学。アフリカ各地でゴリラの研究に従事。日本モンキーセンター研究員、京大霊長類研究所助手、大学院理学研究科教授などを経て現職(撮影/写真部・大嶋千尋)

京大総長
山極寿一

やまぎわ・じゅいち/1952年、東京都生まれ。京都大学理学部卒、同大大学院理学研究科博士後期課程退学。理学博士。専門は人類学・霊長類学。アフリカ各地でゴリラの研究に従事。日本モンキーセンター研究員、京大霊長類研究所助手、大学院理学研究科教授などを経て現職(撮影/写真部・大嶋千尋)

 無事受験を終えたみなさんは、あと1カ月で大学生だ。どういう心構えで大学生活に臨めばいいか。京都大学総長の山極寿一氏は、「学問の最前線は研究室ではない。現場にどんどん行ってほしい」とエールを送る。

*  *  *
 合格したみなさん、おめでとう。入学したら、ぜひ教員の研究室にどんどん押しかけて、いろいろな話をしてください。京都大学は対話を根幹とした自由の学風が伝統です。

 対話をするには自分が何者であるかを相手に提示しなくてはいけません。そのため、大学に入るまでに、自分の出身地の特徴あるところ、例えば山、川、海、神社、公園、博物館などを訪ねてみてください。自分がどこでどういう育ち方をして何を考えているか、それを相手に伝えるところから対話が始まります。故郷の歴史、自分のアイデンティティーを頭のなかにたたき込んでから京都大学にやってきてください。

 そしてそれを外国語で語れる訓練もしてきてください。京都は国際的な都市ですから、大学の中だけではなく、外でもたくさんの外国人に出会います。

 僕は初めて会った人と話をするとき、「私はゴリラを研究しています。動物園じゃなくて野生のゴリラです」と話すところから入ります。そうすると相手のイメージが広がります。自分が話を聞く側になってみたら、どこの誰だかわからない人に話しかけられて相手が何者かわからなければ、話は続けられないでしょう。だから相手にわかりやすく自分を提示する能力が必要なのです。


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