量的緩和は知らんふり 政府に見限られた黒田総裁に焦り (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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量的緩和は知らんふり 政府に見限られた黒田総裁に焦り

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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政府に梯子を外された黒田総裁 (c)朝日新聞社

政府に梯子を外された黒田総裁 (c)朝日新聞社

 アベノミクスの金融政策の柱である日銀の量的緩和政策。伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、責任を押し付けられた黒田日銀総裁の発言に焦りを感じたという。

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 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 私が株価に強気だった数年前、講演後、「藤巻さんの話を聞くと本当に明るくなります」と大いに感謝されたものだ。問題は、その後しばらくしてから「藤巻の話を実行に移したとたんに(買った株が値下がりして大損し)暗くなってしまったぞ」と怒りの抗議が来ることだった。

 今年はたとえお話しする内容が暗くとも、お読みくださった方が「おかげで財産を守れた」と感謝してくださればと思っている。

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 日本人の多くが「ボツワナ」という国の名前を覚えたのは、2002年の日本国債の格下げで、「ボツワナより下」と表現された時からではなかろうか? 少なくとも私はそうだ。あの時、某新聞社から感想を聞かれて私は「当然だと思いますよ」と答えた。翌日、財務省の偉い方から電話があった。「藤巻さん、格付けとは国の倒産確率ですよ。日本国が倒産すると思いますか?」

 そう言われてみればそうだ。日本は必要とあらば、日銀が紙幣を刷ってその場しのぎをするだろうから「資金繰り倒産」はしないだろう。そう考えて「おっしゃる通りですね。私のコメントは間違えていました」と答えたことを覚えている。

 しかし「異次元の量的緩和」で日銀が国債を爆買いし、購入用の紙幣を刷り続けているのを見ていると、あの時の「間違いでした」発言は軽率だったと反省する。国は資金繰り倒産しなくてもハイパーインフレが国民を苦しめる。


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