甘いマスクと俊足の“ポスト五郎丸”松井千士(同志社大学)まつい・ちひと/1994年、大阪市生まれ。常翔学園高校卒。183センチ、81キロ。同志社大学ラグビー部(3回生)、2014年から7人制ラグビー日本代表、15年に15人制ラグビー日本代表。ポジションはウイング(撮影/楠本涼)
甘いマスクと俊足の“ポスト五郎丸”
松井千士(同志社大学)
まつい・ちひと/1994年、大阪市生まれ。常翔学園高校卒。183センチ、81キロ。同志社大学ラグビー部(3回生)、2014年から7人制ラグビー日本代表、15年に15人制ラグビー日本代表。ポジションはウイング(撮影/楠本涼)

 50メートルを5.8秒で走る俊足を武器に、昨秋の7人制ラグビー・リオ五輪アジア予選で最多トライを果たして出場権を獲得した同志社大学の松井千士(まつい・ちひと、21)。長身に甘いマスク、モデルとしてもデビューを果たし、“ポスト五郎丸”として注目される。

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 去年、何と言っても嬉しかったのは、リオ五輪から正式種目になった7人制ラグビーの出場権を香港の予選で掴んだこと。女子日本代表(サクラセブンズ)もリオの出場権を得たのでダブルで嬉しい。ラグビーはどちらかといえばマイナースポーツでしたが、ワールドカップで注目されて、そして7人制が予選を突破し、勢いがつきました。ラグビーが野球、サッカーとともに日本の3大スポーツになるように努力したいですね。

 7人制ラグビーは、15人制と同じグラウンドで行います。ルールもほとんど同じですが、試合時間は7分ハーフ。スペースがある分、思い切り走れるのです。五輪予選でも、9トライを決めました。

──ラグビー界で一、二を争うスピードスター。元来足は速かったのですか?

 まあまあ走れるという程度でした。子供のころも背が高いほうでなくて。でも高校3年の間に背が20センチも伸びて、体力もついた。何か特技があったほうがよいと思い、走り込んでスピードを身につけたんです。“坂道ダッシュ”を繰り返して。

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