「【2】では、【1】より筋トレの要素を加えて脂肪の燃焼を狙います。実は、全身の60~70%の筋肉が下半身に存在しています。太ももやふくらはぎなどにある、体の中でも比較的大きな筋肉を使うことで、基礎代謝を上げて、脂肪燃焼につなげることができます」(同)

 やり方は【1】よりも複雑で、まず両足を開き、伸ばした腕をひざに置いて腰を落とし内ももを伸ばす。そして、わき腹と胸を伸ばすため肩を内側に入れるように上半身をひねるストレッチを行う。理想は各ストレッチ10秒程度だが、キツければできる範囲から始め、徐々に長くしていく。ひざを90度以上曲げてしまうと負担がかかるので、腰はあまり深く落とさなくても大丈夫だ。

“腰を落として10秒、左にひねって10秒、右にひねって10秒”を1セットとして、これを3セット繰り返す。思った以上に筋肉に負荷がかかるので、このストレッチをやった翌日は筋肉を休ませること。2、3日に1回をめどに体を動かしていく。

 ストレッチの柔軟性を高める効果は即日に表れるが、筋肉量が増えるのには数週間かかる。やはり継続が大事で、運動量の計算上では、筋肉を1キロ増やせば基礎代謝が30キロカロリー上がる。これだけだと少ない気もするが、1年間では1万キロカロリー以上になる。

週刊朝日 2016年1月15日号より抜粋