シニア移住にやさしい古都・金沢 高齢者、学生、子どもがごちゃ混ぜ暮らし (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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シニア移住にやさしい古都・金沢 高齢者、学生、子どもがごちゃ混ぜ暮らし

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週刊朝日#シニア
北陸新幹線に乗れば、東京からもあっという間(※イメージ)

北陸新幹線に乗れば、東京からもあっという間(※イメージ)

 今春開業した北陸新幹線の恩恵でにぎわう古都・金沢。金沢駅から車で20分あまり行くと、軽井沢や清里の別荘地のような風景が目に飛び込んできた。

 道の左右に並ぶ焦げ茶色の平屋は、サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)だ。夫婦2人で住める1LDKの広めの設計で、ウッドデッキもある。サ高住の隣には、知的障害を持つ子どもの入所施設や、学生向け住宅がある。

 全国の福祉関係者がいま注目する“街”。それが「シェア金沢」だ。Share(分ける)という名前のとおり、子どもや大学生、高齢者が暮らし、世代や障害を超えて交流する。ここに住む高齢者は31世帯36人。家賃は夫婦2人で月額14万円(光熱水費込み)ほどだ。

“街”が誕生したのは、2014年3月。ここで暮らす高齢者の約半分は地元出身で、残りは関西や関東といった都市部からの移住組だ。オーストラリアから移住してきた80代の日本人女性もいる。

 地元組が移住組に声をかけ、近所のスーパーやスポーツジムに出かけたり、能登などに旅行したり……。移住組が地元組に引っ張られて“街”に溶け込む。理想的なかたちだが、「予想外だった」と話すのは、サ高住や児童入所施設の施設長で、運営母体・社会福祉法人佛子(ぶっし)園の奥村俊哉さん(52)だ。

「実は、シェア金沢は地元の高齢者向けにつくった施設なんです。宣伝も地元の新聞に折り込みチラシを入れた程度でした」

 ところが、オープンして半年後、メディアに紹介されたことがきっかけで、都市部の高齢者からの資料請求が急増。記者が取材に訪れたこの日も、1組の老夫婦が見学に訪れていた。

「おはようございます!」

 笑顔であいさつして通り過ぎた住人の男性は、鈴木総七郎さん(73)。神奈川県横須賀市から単身でここに引っ越してきた移住組の一人だ。終(つい)のすみかにする高齢者施設を探していたときに、雑誌で知ったという。


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