松原東大教授「安倍首相が嫌いな中国とどう協調していくのかも難題」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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松原東大教授「安倍首相が嫌いな中国とどう協調していくのかも難題」

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東大教授(社会経済学)松原隆一郎まつばら・りゅういちろう/1956年、神戸市生まれ。東大工学部卒、同大大学院経済学研究科博士課程修了。東大大学院教授(社会経済学)。主な著書に『無電柱革命』(共著、PHP新書)(撮影/写真部・堀内慶太郎)

東大教授(社会経済学)
松原隆一郎

まつばら・りゅういちろう/1956年、神戸市生まれ。東大工学部卒、同大大学院経済学研究科博士課程修了。東大大学院教授(社会経済学)。主な著書に『無電柱革命』(共著、PHP新書)(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 悲願の「安全保障関連法案」を成立させた安倍首相。しかし、東大・松原隆一郎教授(社会経済学)と放送大・御厨貴教授(政治学)の論客2人は、今後の安倍政権に落とし穴があると指摘する。

*  *  *
御厨:今後の安倍政権についてです。首相は安保法を成立させた達成感があると思う。やることをやったので。あとは何をするのか。任期は3年間ですが、僕が非常に危険だと思うのは集団的自衛権を使いたくなるんじゃないかということ。自分の内閣では使わないと言ってきたけど、オモチャの銃を握ったら最後は引き金を引いてみたくなるものです。

松原:小泉首相は最後の1年何もしなかったですが、3年もあるとそうもいかない。憲法改正を諦めているとすれば、やりたそうなのは集団的自衛権の行使しかないですね。

御厨:軍需産業の関係者はいわゆる集団的自衛権特需でこれからもうけようとしているし、防衛省の中では技術官僚が明らかに喜んでいる。技術研究本部が一つ大きくなって防衛装備庁ができたんですからね。今後、技術者らが独走して文民統制が危うくなる場面が出てくるかもしれない。安倍首相はあまり考えていないでしょうが。

松原:経済も危うい。日銀がこれ以上「黒田バズーカ」を撃てないということになると、国債の価格が暴落するかもしれません。

御厨:アベノミクスの総括もせずに「新3本の矢」と言われても、本当かねと思いますよ。どんどん予算つけたから財政赤字は増えた。でも安倍さんはそのことに触れない。

松原:日本の景気は中国次第というところもある。安倍首相が嫌いな中国とどう協調していくのかも難題です。経済でつまずけば、来夏の参院選で手痛いしっぺ返しを食うことになる。

御厨:今後のことを考えると、安倍政権も安泰とは言えないですね。

週刊朝日 2015年10月16日号より抜粋


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