プレスリー生誕80周年 元妻が語る知られざる素顔 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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プレスリー生誕80周年 元妻が語る知られざる素顔

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週刊朝日
9年前、プレスリー宅をブッシュ前大統領の案内で訪問した小泉元首相 (c)朝日新聞社 

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 今年、生誕80年となる故エルヴィス・プレスリー。彼の大ファンだった小泉純一郎元首相が9年前、米国メンフィスのプレスリーの邸宅を訪ね、はしゃぐなど、日本では根強い人気を誇る。彼の元妻であるプリシラ・プレスリーが、貴重な知られざる素顔を本誌に語ってくれた。

*  *  *
――エルヴィスが生きていたら今年80歳。もし生きていたら、どんな音楽を聴き、愛していたと思いますか?

「それほど昔と変わらないと思う。黒人音楽が中心。特にゴスペルを今でも聴いていたはず。エルヴィスは流行に惑わされるような人ではなかった。心の底から自分に正直で、同種の歌を何度も歌った。それを心から愛した。デュエットも好きだったから、生きていたらマイケル・ブーブレなどきっと好きだったと思う」

――エルヴィスは白人でありながら若いころから黒人の音楽を歌っていました。当時は人種差別のある保守的な社会で、エルヴィスの姿勢は先駆的でしたね。

「エルヴィスは人種間にあった壁を砕いた人です。でも意図的ではなかった。幼いころ育った環境、黒人音楽を聴いて育ったことが、自然に彼をそうさせたの。教会でゴスペル・ミュージックを聴いたり、教会の集まりに行って彼らが歌うのを聴いたりした。そんな生い立ちがあったからこそ、彼は人種差別や偏見を取り除き、前例のない歌い方を生み出せたの。それまで白人シンガーは白人のスタイルで、黒人シンガーは黒人のスタイルで、というふうに皆同じスタイルで歌っていた。ところが現在ではそんな境界線はなく、誰もが好きなスタイルで歌うようになった。自由でオープンなスタイルで歌う。あの時代はラップなんてなかったし。現在では白人、黒人が一緒に音楽作りをやっている。美しいことだと思うわ。ここに来るまでの道のりは長かったけれど、エルヴィスはそのきっかけを作ったのだと思う」

――今やキング・オブ・ロックとして20世紀を象徴する存在ですが、エルヴィスは苦労も多く、デビュー直後には兵士として戦場にも行ったし、音楽産業の体質も保守的だった。彼と苦労を分かち合いましたか?


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