本誌記者が認知症診断アプリに挑戦 その“実力”とは? (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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本誌記者が認知症診断アプリに挑戦 その“実力”とは?

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結果はいかに?(※イメージ)

結果はいかに?(※イメージ)

 認知症の疑いの有無が無料で調べられる「客観式認知症疑いチェックアプリ」(配信名称は「認知症に備えるアプリ」)がNPO法人オレンジアクト(高瀬義昌理事長)によって開発された。七つの質問に答えるだけで90%以上の確率で正確に判定できるという。本人ではなく第三者が回答するところが、このアプリのミソだ。自身のことを実際にチェックした認知症早期治療実体験ルポ「ボケてたまるか!」の筆者・山本朋史記者は、アプリについてこうレポートする。

*  *  *
 iPadで無料アプリを入手した。実際にやってみた。軽度認知障害(MCI)であると医者からは言われたが、治療で改善している。認知症の疑いは「ありません」が出ることをほんの少し期待していた。

 客観式チェックで第三者が行うのが基本だが、ぼくの場合は本人が行う主観的テストだ。調べる対象者を問う項目で「本人」を選び、居住地は東京都荒川区。検査をする人も本人だ。第三者に比べて自己申告に基づく本人には甘い評価が出やすいと言われている。ここは厳しく、と自分に言い聞かせて臨む。

 基本情報を入れると最初の設問が出てきた。

「次のイラストのように、二つの事が同時にできないことがありますか」

 おじいちゃんが階段を上って上着を取りに行く絵が描いてある。孫が下から「おじいちゃん、ご飯だよ」と声をかける。おじいちゃんはにっこり笑って「わかった。すぐ行く」とうなずいて返事をするが、2階に何しに行くのか忘れてしまうというものだ。

 回答は4択。「いつもある」「ある」「たまにある」「ない」だ。

 ぼくは考えた。まったくないといえばうそになる。日常生活に支障はないが過去に数回身に覚えが。正直に「たまにある」を押した。

 次の質問。これも二つの仕事が同時にできないことがありますか、である。おばあちゃんが電話を受けて「10日の金曜日ね」と誰かと約束をしている。そこへ孫娘が「おばあちゃん、お留守番お願いね」。返事をするが、その前の電話で約束した日にちを「何曜日だったかな」と忘れてしまうというイラスト付き。大きなダブルブッキングを2回もしているぼくとしては、やはり「たまにある」だ。

 続いて、お金の計算ができなくなることがありますか。イラストは138円の代金に1万円札を出すおじいちゃん。432円と言われては5千円札を出す。家には1円玉と10円玉があふれている。「細かいお金を使うことができないのかな」と心配する家族。ぼくは即座に「ない」を押した。

 しかし、コメ印で、昔からずっとできない場合は「ない」を、と書いてある。どういうことだろう。戸惑って答えられなくなる人もいるはずだ。設問と答え方についての説明に問題がありはしないか。


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