坪内祐三 漢字書けず大手出版社を落ちた過去 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

坪内祐三 漢字書けず大手出版社を落ちた過去

このエントリーをはてなブックマークに追加
評論家、エッセイスト坪内祐三(つぼうち・ゆうぞう)1958年、東京都生まれ。雑誌「東京人」の編集者を経て、評論、エッセーなどの執筆活動を開始。2001年、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』で講談社エッセイ賞を受賞。『総理大臣になりたい』『昭和の子供だ君たちも』など著書多数。07年、「小説現代」に酩酊の記録を綴った「酒中日記」の連載をスタート。主演、原作をつとめる映画「酒中日記」は立誠シネマ(京都)、横川シネマ(広島)で上映中。7月8日にDVDが発売予定(撮影/写真部・加藤夏子)

評論家、エッセイスト
坪内祐三(つぼうち・ゆうぞう)

1958年、東京都生まれ。雑誌「東京人」の編集者を経て、評論、エッセーなどの執筆活動を開始。2001年、『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』で講談社エッセイ賞を受賞。『総理大臣になりたい』『昭和の子供だ君たちも』など著書多数。07年、「小説現代」に酩酊の記録を綴った「酒中日記」の連載をスタート。主演、原作をつとめる映画「酒中日記」は立誠シネマ(京都)、横川シネマ(広島)で上映中。7月8日にDVDが発売予定(撮影/写真部・加藤夏子)

 雑誌「東京人」の編集者を経て、評論、エッセーなどの執筆活動を続ける評論家、エッセイストの坪内祐三(つぼうち・ゆうぞう)さん。作家・林真理子さんとの対談で銀座のバーで出会った思い出を語った。

*  *  * 
林:坪内さん、デビューはわりと遅いんですよね。

坪内:1986年の3月に大学院を卒業して1年半ニートだったわけ。87年の9月に「東京人」の編集者になって、90年の9月に辞めて、第2次ニート時代に入ろうとしたときに、林さんと僕、会ったの。覚えてます?

林:覚えてないです。

坪内:銀座に「ラドンナ」という古いバーがあって、戦前からの建物ですごく雰囲気がよくて、林さんと中野翠さんをお連れしたんです。

林:ああ、思い出した。あのとき中野さんが連れてきた若い青年が坪内さんだったんだ。

坪内:あのころ、林さんは原宿のマンションに住んでたでしょう。僕、三軒茶屋だから、タクシーで送ったんだけど、林さんが「坪内さん、次の就職のあて、あるんですか」「いや、別に」「私、講談社だったら何とかなるかも」と言って、「いや、僕、しばらく働きたくないんで」……。

林:私、そんな偉そうなこと言ってたの!? いやー、恥ずかしい。顔から火が出そう(笑)。今だって入れられないのに、そんな若いときに何とかなりませんよ。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい