恩田陸「ものすごい数の死者が…」 東京を語る 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

恩田陸「ものすごい数の死者が…」 東京を語る

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日

森ビルが製作した1/1000スケールの模型。東京を俯瞰できる。現在都内14区が再現されている(撮影/写真部・松永卓也)

森ビルが製作した1/1000スケールの模型。東京を俯瞰できる。現在都内14区が再現されている(撮影/写真部・松永卓也)

EPITAPH東京

恩田陸著

978-4022512673

amazonamazon.co.jp

 フロアに広がる東京の街──。この日、恩田陸さんは森ビルを訪れ、最新作『EPITAPH(エピタフ)東京』の執筆中に興味を抱いた巨大ジオラマを初めて目にした。

「すごい。よくここまで作りましたね」(恩田さん)

 小説で描いたのは、“東京”という都市そのもの。「EPITAPH」とは「墓碑銘」を意味し、構想の段階からこのタイトルは決まっていた。

「江戸の大火、震災、空襲……、東京にはものすごい数の死者が埋もれている。何度も破壊され、常に破壊の予感があります」

 小説の取材を開始した2カ月後、東日本大震災が起きた。結果、当時の記憶が作品にそのまま埋め込まれた。「モザイク的な東京を表現したかった」という言葉どおり、ファンタジーのようにも、ドキュメンタリーのようにも読める。

「更新され続ける刹那的な街だからこそ永遠を感じる。唯一無二の街、私は東京が好きです」

週刊朝日 2015年3月27日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい