室井佑月「なんつー卑怯な政権だ」

連載「しがみつく女」

 作家の室井佑月氏は、集団的自衛権行使容認を国際公約で既成事実化しようとする安倍政権の動きについてこう危惧する。

*  *  * 
 7月27日、安倍内閣の集団的自衛権行使容認の閣議決定に反対する憲法学者らでつくる「国民安保法制懇」が名古屋市で集会を開き、「閣議決定は憲法に違反している。政府が行おうとしている関連法改正も違憲性が高い」と訴えたそうだ。翌日の東京新聞によれば、小林節慶応大名誉教授が、

「憲法を無視する安倍内閣は倒さないといけないと思うようになった」

 と強調したらしい。

 頼もしい人々だと思う。世論調査の内閣支持率を見ると、小林教授とおなじことを考える国民もじんわり増えてきたし。

 国民安保法制懇が集会を開いた日の前日の東京新聞の「こちら特報部」を読んで、あたしは不安になったもの。

「国際公約で既成事実化」という見出しの。

「集団的自衛権行使を容認する閣議決定を受け、政府・与党は自衛隊法など関連法『改正』を来春以降に見定めている。約十カ月間の間隔は知事選や来春の統一地方選への影響を避けるためとみられがちだが、その間に各国首脳に根回しし、既成事実化することが狙いという指摘もある。つまり、国際公約で国内議論を空洞化するという手法だ。この手法は、安倍政権下では常とう手段になっている」

 なんつー卑怯な政権だ。

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