語りたくなるお芝居「ヴァギナ・モノローグ」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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 文筆家で、女性のセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」の代表を務める北原みのり氏が、舞台に立つことになったという。

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 宣伝します。4月4日、池袋の東京芸術劇場シアターイーストで、「ヴァギナ・モノローグ」という朗読劇に、出演します~!

「ヴァギナ・モノローグ」とは、1994年にオフブロードウエーで上演された、衝撃の舞台。女優であり脚本家であるイヴ・エンスラーが、200人以上の女性にヴァギナについてインタビューした「女の生の声」がつまっています。

 もし、あなたのヴァギナが口をきいたら? ヴァギナが服を着るなら? そんな質問に、女たちは戸惑いながら答えていきます。

 ヴァギナって、重たい。なぜなら、ヴァギナは時に暴力の被害者になる。ポルノの被害者になる。そして、命を誕生させる。事件と猥褻と神聖を背負い、私たちのヴァギナはとても重たい。でも、もし、ヴァギナに個性があったのなら?

 セックスが好きなヴァギナ、子供を産まないヴァギナ、臆病なヴァギナ、冒険的なヴァギナ、黒色で気高いヴァギナ、大きく緩やかなヴァギナ……。女が一人一人違うように、ヴァギナももちろん、一つ一つ違うはず。

 それなのにヴァギナの物語は、「猥褻」という名のもとに、語られることってなかなかない。そもそも、女自身が語ろうとしない。「ヴァギナ・モノローグ」は20年前の芝居ですが、これまで世界中の女たちが、様々な言語で上演してきました。そのくらいに、この芝居を見た後は、私も語りたい! 語らなければ! という思いが不思議にこみ上げるのです。

 ちなみにアメリカでは、メリル・ストリープが、CUNT!!(日本語で言えばおまんこですね)と芝居中に叫んだことで話題になりました。さて日本では……その役を女優の木内みどりさんが!!!! 木内さん曰く、「生まれて初めて口にします」とのこと。

 なぜ私が木内みどりさんのような大女優と一緒に舞台に立つかは、謎です。が、日本一怒ってるヴァギナを持つ女として、ヴァギナについて語ります。よろしかったら、ペニス持ちも、ヴァギナ持ちも、仲良くご参加下さい。収益は、女性への暴力根絶運動をする団体に寄付されます。

週刊朝日  2014年4月11日号

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北原みのり

北原みのり

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

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