藤巻氏 サントリーの「ジムビーム」買収は安かった?
連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」
“伝説のトレーダー”藤巻健史氏は、先日発表された“大型合併”のニュースについて、こう考えている。
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1月13日、サントリーホールディングス(HD)がバーボンウイスキー「ジムビーム」などで知られる米酒造大手ビームを買収すると発表した。大型合併だ。
「サントリーHDはかなり高い買い物をした」との論評が多かったが、私はそうは思わない。円が今後、大幅に安くなると予想するなら、個人であろうと企業であろうと海外投資は合理的である。円で考えると、将来、「非常に安い投資だった」と言われる可能性は十分にある。勝手な想像だが、サントリーHD経営陣の思惑はそんなところにもあったのでは?
※週刊朝日 2014年2月14日号
藤巻健史(ふじまき・たけし)/1950年、東京都生まれ。モルガン銀行東京支店長などを務めた。主な著書に「吹けば飛ぶよな日本経済」(朝日新聞出版)、新著「日銀破綻」(幻冬舎)も発売中

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