秋の園遊会天皇陛下に手紙を渡したことで皇室の政治利用につながるとバッシングを受けている山本太郎参院議員が、本誌の独占取材で手紙の内容を明らかにした。

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 天皇陛下への手紙の内容は、福島の子どもたちや原発作業員のことです。放射能汚染は東日本一帯の問題であることにも触れました。

 パフォーマンスと言われますが、その気持ちはありませんでした。本来、国会でやるべきことだとは知っていましたが、問題解決を一刻も早くしないととの焦りもあり、陛下なら人道的な部分で寄り添って頂けるのではないかと思ってしまいました。ただ正直、ここまで反響が大きくなるとは考えていませんでした。このことで天皇陛下の御宸襟(しんきん)を悩ませたことを申し訳なく思っています。ただ、宮内庁からは、今回のことは政治利用に当たらないという言葉も頂きました。事務所に刃物が入った郵便物が届き、「近日中に刺客を送る」との手紙も入っていました。怖くないと言えば嘘になりますが、僕と考えが180度違っていても、「この国をなんとかしたい」との気持ちが同じであれば、どこかでつながれるかもしれません。国会の厳重注意は、自分の中でしっかりと受け止めて理解しています。

「参議院の品位を落とした」という言葉を聞き、先輩たちから学ぶことが、まだまだたくさんあるとわかりました。一方、安全か危険かはっきりしない放射性物質が原発からばらまかれた中で、国民、子どもたちの命を守らないことは、当選した議員として品位のあることなのか。僕が国会で質問することで、こうした品位を追及したいとも思います。

ジャーナリスト・桐島瞬、瀬川牧子

週刊朝日  2013年11月29日号