落語体験に活版印刷 じわり人気の「体験型ギフト」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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落語体験に活版印刷 じわり人気の「体験型ギフト」

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週刊朝日

「モノより思い出」「お金で買えない価値がある」というCMがあったが、最近、「体験型ギフト」市場が活気づいている。

 乗馬やスカイダイビングなどのスポーツ、エステやマッサージなどの美容関連サービス、舞妓になるといった“非日常”を誰かにプレゼントする商品のこと。もちろん自分にも贈れる。

 2012年10月のぐるなびの調査では、「体験型ギフトをもらったらうれしいと思うか?」という問いに、81.5%が「はい」と回答。誰かに贈ってみたい人は71.4%に達し、その半数近くが「思い出に残る体験をしてもらいたい」と考えていた。

 落語家弟子入り体験を企画したフェリシモの体験型ギフト「エクスペ!」では、現在800種2千メニューを展開している。

「今までは生活雑貨を通して幸せな環境づくりを提案してきたが、モノではなく経験や体験などのコトを通じて、直接的に幸せを感じてもらえるようになれば」(エクスペ事業部・湯本京子さん)

 体験型ギフトの先駆けは2005年から事業を始めた「ソウ・エクスペリエンス」だ。西村琢代表が、体験を人に贈る「エクスペリエンス・ギフト」が英国で定着していることを知り、「日本でも展開したらおもしろいはず」と考えた。

「当時、体験型ギフトといっても伝わらなかったものの、引き出物などのカタログギフトは浸透していた。そこでカタログ形式にすることで、受け入れられやすくなった」(西村さん)

 今年9年目。売り上げは直近2年は前年比1.6倍と大きく業績を伸ばしている。現在約3200メニューを展開し、売れ筋は1万5000円のカタログという。

「2人で体験できる『For2カタログ』は結婚祝いに人気。3万円以上の高額カタログは、何人かでお金を出し合い、定年祝いなどに利用されています」(同)

 人気はスパやエステ、陶芸などだが、「活版印刷で名刺作り」や鉄を加工して小物入れなどの雑貨を作る「溶接体験」、基本から実践練習までを指導する「フェンシング」などの変わり種体験も多数用意している。

 贈る相手がシニア層の場合、レストランでの食事体験が好評だ。

「単なる食事券ではなく、食事の場所や創造的な料理を食べることも立派な“体験”と考えています」(同)

 体験型ギフトの魅力とは?

「自分ではわざわざやらないけど、贈られたらやってみようという人は非常に多く、背中を押す効果があります。これで体験してみて、そのあとすっかりハマったという話を聞くと、うれしいですね」(同)

週刊朝日 2013年11月22日号


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