今年の夏は格別に暑かった。高知県四万十市では国内観測史上最高の41.0度を記録。全国で熱中症による救急搬送者は約5万人に達した(8月25日までの速報値)。この猛暑の下で、熟年の既婚者はどんな愛を交わしていたのだろうか。

 本誌は異常な暑さだったこの夏(7~8月) の熟年既婚者の性愛行動を調べるため、アンケートを実施。既婚の男女658人(男性40~70代340人、女性40~60代318人)から回答を得た。

 まず、「この夏、セックスをしたか」という質問には、夫の3人に2人、妻の4人に3人が「していない」と答えた。夫も妻も、大半はセックスレスの夏だった。セックスを「した」人の“相手”は、夫は「妻だけ」(29%)のほかに、「妻以外だけ」と「妻とも妻以外とも」がいずれも3%いた。一方の妻は、「夫だけ」がほとんどで、「夫以外だけ」が1%。「夫とも夫以外とも」が1人(40代、主婦)だけいた。

 セックス「した」人を対象に、主な「場所」を尋ねたところ、妻や夫が相手という人が多かっただけに、「自宅」が大半を占めた。「ホテル」と答えた人の3人に2人は、“相手”が「配偶者以外」だった。

「子どもが部活の合宿に行っている間に、遠慮なく寝室や居間で。主人は、え~、明日あいつ、もう帰ってくるの?なんて残念そうでした」(40代、主婦)

 

 親と同居するため自宅ではその気にならず、「妻とランチビールしたあと、『ちょっとエッチな気分』になって、そのままホテルヘ」(50代、男性)という例もある。

 やはり「した」人だけを対象に、その回数を尋ねて年代別・地域別に平均値も出した。

 年代別では、夫が年とともに回数が減る一方、妻は50代が40代を上回った。また、妻の40~50代では、専業主婦よりも働く女性のほうが回数が多く、50代の働く妻は、男女あわせてもいちばん多かった。

 地域別では中国地方が7.9回と最多。九州・沖縄がその半数以下の3.2回だった。日本の夏の暑さの記録を塗り替えた四万十市のある四国では、全国平均より多い5.9回。同市のラブホテルに聞くと、「昨年エアコンも新調したばかりで室内は暑さと無縁ですから。お客さまはほぼすべてミドル世代で、コンビニで食料を買い込んで、昼夜間わず楽しんでいましたよ」(ホテルTの支配人)と暑さ知らずだった。

週刊朝日 2013年9月13日号