歌う女性ドラマー シシド・カフカ「カラスの美学」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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歌う女性ドラマー シシド・カフカ「カラスの美学」

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週刊朝日

 江崎グリコ「プリッツ」のCMで長い黒髪を振り乱しながらドラムをたたき歌う女性を「誰だ?」と思った人も多いだろう。彼女の名はシシド・カフカ。彼女のあのスタイルはどのように生まれたのか。

 カフカという名前は、チェコ語の「コクマルガラス」に由来している。彼女は、「カラス」という言葉こそが自身の性格を最もよく表していると話す。

「カラスは黒くて、愛嬌(あいきょう)もない。派手じゃないところが私の美学と一致している」

 幼いころは人前に出て目立つタイプではなかった。ドラムに憧れたのは小学4年のとき。それもたまたま見ていた音楽番組で、演奏していたドラマーが一度も画面に映らなかったことを「かっこいい」と思ったからだ。音楽の土台を作っているのに、ほとんどの人が気づかない。そこに魅力を感じた。

「でも、心の中では少しは目立ちたい気持ちもあったと思います。ドラムは、そういう微妙な感情を上手にかなえてくれる存在でした」

 14歳で本格的にドラムを勉強しはじめると、練習に熱中する。そして、18歳でプロの世界に入った。転機が訪れたのは2年前。プロデューサーから「ドラムを叩きながら歌ってみないか」と言われた。最初はドラムとボーカルの両立に不安もあったが、ライブの日程を先に決め、練習せざるをえない環境に自らを追い込んだ。

「ライブをやったら、チーム全員が『これはいける!』となりました。もちろん両立は難しいです。とくに作詞は自分が何を考えているのかを探す作業。まだ何もつかめていない。1曲で20~30回は書き直して、1カ月以上かかることもあります。ゴールはないんだろうけど、ひたすら言葉を探し続けたい」

週刊朝日 2013年3月29日号


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