突然片目が見えなくなったら「頸動脈狭窄症」を疑え 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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突然片目が見えなくなったら「頸動脈狭窄症」を疑え

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 頸動脈が狭くなったり詰まって起こる頸動脈狭窄症(けいどうみゃくきょうさくしょう)。日本頸部脳血管治療学会会長で、循環器内科医の立場から頸動脈狭窄症の治療にかかわる東海大学病院循環器内科の伊苅裕二医師に、治療の現状や脳梗塞予防の大切さについて聞いた。

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 頸動脈狭窄症は、脳梗塞の原因になる怖い病気です。脳梗塞の原因は、(1)動脈硬化がもとで血管内に沈着したプラークがはがれて脳血管に飛んで詰まらせるアテローム血栓症(2)心臓の不整脈の一種である心房細動によって心臓内でできた血のかたまりが脳血管内に飛ぶ心原性(3)脳の微小血管を詰まらせるラクナ梗塞——の三つに分かれます。それぞれが約3分の1ずつ脳梗塞の原因です。このうち、アテローム血栓症を引き起こすのが頸動脈狭窄症です。

 頸動脈狭窄症は一過性脳虚血(のうきょけつ)発作で見つかることが多いですが、生活習慣病がある人は注意が必要です。高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、喫煙の五つのうち二つ以上あてはまる人は、動脈硬化や血管疾患にくわしい医師のもとで頸動脈エコー検査を受けるべきです。

 注意すべき症状は、突然幕が下りたように片目が見えなくなり、20分ぐらいですっと見えるようになる「一過性黒内障」です。この症状があらわれたら、ほぼ間違いなく頸動脈狭窄症です。大きな脳梗塞の前兆の場合もあるので、速やかに専門医を受診しましょう。

 頸動脈狭窄症を治療すれば脳梗塞を防げることを知っていただきたいです。

週刊朝日 2013年2月15日号


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