11月27日、嘉田由紀子滋賀県知事(62)が日本未来の党を結成し、さらに大きく動いた「第三極」。女性の代表という点でも注目されているわけだが、衆院解散前に国会議員が5人以上いた日本未来の党、日本維新の会、みんなの党、新党大地の4党を比べてみると、その男女比はバラバラだ。

 女性候補の擁立率が高いのは大地。7人中2人が女性で、29%だった。

 擁立人数が多いのは未来で、95人中23人。小沢氏が率いた国民の生活が第一が、もともと「小沢ガールズ」を抱えていたことが大きい。未来の代表になった嘉田氏は、「100人規模の擁立を目指す」と話しており、最終的に、女性候補はさらに増える可能性がある。

 同党はより女性色を濃くしようと、副代表や遊説担当といった要職にも女性参院議員を起用している。これには、女性の露出を増やすことで、ちらつく「小沢色」を打ち消そうというもくろみもありそうだ。

 一方、みんなは66人の候補者中、女性候補はわずか3人で、男性比率はなんと95%もある。

 2000年の結党以来、女性国会議員が所属したことさえない「マッチョ政党」だが、渡辺喜美代表(60)の本意ではないらしい。「代表は女性候補の少なさを気にしていて、『積極的に選べ』と指示していたんです。実際に公認になった人もいたが、個人的理由などで辞退してしまった。相当残念がっていました」(みんなの党関係者)。

 維新も167人中女性は12人で、男性比率は93%とみんなに劣らぬ「男系政党」ぶり。女性の国会議員もいない。ただ、こちらは複数の「マドンナ候補」を擁立してうまく話題づくりをしており、男くささを薄めることに成功している。

週刊朝日 2012年12月14日号