病気のせいで痴漢行為も 「ピック病」は人を変える (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

病気のせいで痴漢行為も 「ピック病」は人を変える

このエントリーをはてなブックマークに追加
本誌・藤村かおり週刊朝日#介護を考える


 一般的な認知症の主な症状が物忘れなど「記憶障害」なのに対し、ピック病は「人格障害」が目立ち、美子さんのように言語障害を伴うケースも多い。

 温和だった男性が、奥さんをたたこうとしてガラス窓を破り、手をけがしてしまったり、また別の男性は痴漢じみた行為をしたり……。50代の働き盛りの男性が多いため、仕事を辞め、経済的に困窮することも少なくない。

「医師自身がピック病になり、治療のために出た薬を『こんなもの飲まない』と拒否した例もあります。知識やプライドはそのままに人格や性格だけが変化するのが怖いのです」。そう話す干場さんは、現在「若年認知症家族会・彩星の会」代表を務める。

 診断が難しいピック病だが、家族から見て「人が変わった」と思うほどの性格変化があったときは要注意だ。うつ病や、アルツハイマー病と誤診されると、薬や治療法が違い、かえって症状を悪化させることになりかねないので、画像診断も重要だ。

週刊朝日 2012年11月9日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい