「小沢裁判」ワンサイドゲームで問われる検察審査会 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「小沢裁判」ワンサイドゲームで問われる検察審査会

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小沢氏は判決日にも出廷する予定。その時、何を語るのか。右は弘中弁護士 (c)朝日新聞社

小沢氏は判決日にも出廷する予定。その時、何を語るのか。右は弘中弁護士 (c)朝日新聞社

 初公判の開廷から、たったの1時間。一審であれほど日本中を騒がせた“世紀の裁判”の控訴審は、拍子抜けするほどあっけなく幕を閉じた。

「事実取り調べ請求を却下。これで結審します」

 小川正持裁判長がこう告げると、それまでじっとまぶたを閉じていた「国民の生活が第一」の小沢一郎代表(70)は、目を開き、ホッとしたような表情を見せた。

 資金管理団体「陸山会」の土地取引を巡って政治資金規正法違反の罪で強制起訴され、一審で無罪判決を受けた小沢氏の控訴審初公判が9月26日、東京高裁で開かれ、即日、結審した。次回の11月12日に判決が言い渡される。

 今回、検察官役の指定弁護士が新たに採用を求めた証拠はすべて却下されたので、一審の無罪判決が維持される可能性が高い。まさに、ワンサイドゲームだ。

 あっという間に終わった公判の後、小沢氏弁護団の弘中惇一郎弁護士は、こう述べた。

「控訴趣意書は“自分たちの主張が認められないのは納得できない”という内容で、新証拠も意味がない。不当な控訴と言わざるを得ない。さかのぼると、強制起訴も不当ではないのか」

 元東京地検特捜部の郷原信郎弁護士はこう語った。

「指定弁護士が控訴までして立証しようとした中身がこの程度なのかと、失望しました。立証の見込みがないのに控訴したことは問題で、この間、小沢氏は刑事被告人として扱われ、国民に誤解され続けた。無理に陸山会事件を推し進めた東京地検特捜部だけでなく、今回は指定弁護士も大きな禍根を残しました。検察審査会による強制起訴の制度を考え直さなければなりません」

週刊朝日 2012年10月12日号


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