料理研究家の行正り香氏は、普段から体重を気にするようにしている。体重1キロ増くらいならいろいろ調節してすぐに戻すことができるといい、その方法のひとつとしてローカロリーごはんを勧める。

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 私は、なるべくウエストのある洋服を家で着て、「あ、きつくなったな」と思ったら、ほんの少しご飯やお肉、牛乳の量を減らすようにしています。こまめに努力するほうが、あとあと楽だからです。

 どうやったらローカロリーごはんを作ることができるか、アイデアをいくつか持っていると、いざというときに助かります。私のおすすめは、野菜たっぷりの汁物や、パスタの代わりに春雨を使ったアーリオオーリオ(にんにくソース)、いろいろな野菜とスパイスを組み合わせたカレー(少なめのご飯)などです。

 野菜たっぷりの汁物というのは、かなり使えます。残り野菜やこんにゃくなどを即席だしで煮て、ナンプラーや塩で味を付けたり、ベーコンを少し入れてみそ仕立てにすることも可能です。春雨のアーリオオーリオも、野菜をたっぷり加えると、かなりボリューム感のある一品になります。韓国料理のチャプチェのように、しょうゆと砂糖で味を付けてもおいしい。野菜のカレーは、今週ご紹介するほうれん草納豆カレーもおすすめです。1キロ程度なら、数日間ローカロリー食をいただき、毎日30分歩くだけで減らせるかもしれません。

 今週のレシピ「ほうれん草納豆カレー」は本誌で紹介しています。

※週刊朝日 2012年9月28日号