強姦事件でさえ加害者が正当化されるスポーツ界の理不尽

2012/09/10 16:00

「30歳くらいのキリッとした感じの女性でした。当時、庄司に抵抗できなかった心境を一生懸命、説明したのですが、『う~ん』と首をかしげ、『私には理解できないんですけど』と言われました。痴漢でも、抵抗できる人ばかりじゃない、恐怖で体が固まってしまう人もいる、と訴えても、『私は言えるタイプなので、逃げられない気持ちがわからない』と。抵抗できなかった私が悪かったのかと、傷つきました」

 地検は8月3日、「被害者が同意していないのは明らかだが、心理的に抵抗できない状態だったとまでは言えない」として、2度目の不起訴処分を発表した。

 長くスポーツ界に蔓延するセクシュアルハラスメントを追及してきたスポーツライターの山田ゆかり氏は、こう話す。

「今回の地検の判断は、スポーツ界のセクハラの実態に対し、あまりにも無知、無理解だとしか言いようがない。指導者が、絶対的な力関係や信頼感を利用し、立場の弱い選手に迫るというのは典型的。周囲も実績ある熱心な指導者、という理由で黙認することが少なくないため、加害者が正当化されてしまう」

※週刊朝日 2012年9月21日号

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