太陽光発電の固定価格買い取り制度は「いずれ破綻する」と早大教授 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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太陽光発電の固定価格買い取り制度は「いずれ破綻する」と早大教授

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 今夏から太陽光発電の固定価格買い取り制度(FIT)が始まったが、生物学者で早稲田大学教授の池田清彦氏は「いずれ破綻することは間違いない」と断言する。その真意とは?

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 日本はこの7月から太陽光発電のFITを始めた。1kWhあたり42円だという。火力発電の発電単価は約7円/kWhだから、余りにも高すぎて、いずれ破綻することは間違いない。太陽光発電は儲かるとばかりにいっせいに始めると電力料金が跳ね上がり、一般家庭は火の車になり、電力を大量に使用する製造業は外国に逃げ出すだろう。

 まあ利権がらみなのだろうが、環境にやさしい、といった謳い文句の下に、後先考えずにバカなことをするものだと思う。FITを導入したドイツは6月下旬に開催された上院と下院の両院協議会で、太陽光発電の買い取り価格の20~30%の引き下げと、太陽光発電の累計設備容量が5200万kWに達した後は太陽光発電の買い取りを中止することを旨とする法案に合意した。ドイツの週刊誌「シュピーゲル」は「太陽光はドイツ環境政策の歴史の中で最も高価な誤りになる可能性がある」と指摘しているという。

 何度も言うように、現在から近未来にかけて最も安いエネルギーはシェールガスなのだ。これを使うガスタービンでの発電は原発よりもはるかに安い。だから、経済合理性の観点のみから考えても、原発を徐々に廃炉にするのと並行してガスタービンを造るのが最も賢い選択肢なのだ。CO2の排出に関して付言すれば、日本が25%削減しても世界のCO2排出量を1%しか減らせない。そんなことのために多大な経済的リスクを背負って太陽光発電を推進するのは亡国への道だ。

※週刊朝日 2012年9月14日号


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