辛坊治郎氏 日本がギリシャ以上の「阿鼻叫喚」がくる時を憂う 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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辛坊治郎氏 日本がギリシャ以上の「阿鼻叫喚」がくる時を憂う

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 ニュースキャスターの辛坊治郎氏は、日本経済が抱える問題を指摘し、ギリシャ以上の財政破綻の可能性を示唆する。辛坊氏の主張はこうだ。

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 円や日本国債に買いが集まっていることを理由に、「日本はギリシャのようにならない」と主張する者がいるが、これは幸せな勘違いでしかない。目下のところ、短期的に先行き不透明な投資先から、とりあえず安心な日本市場に資金が避難しているだけで、ヨーロッパ市場が安定に向かえば、円や日本国債が一気に売られる可能性がある。日本国債はついこの前まで「95%が国内保有」というのが決まり文句だったが、この2年ほどで急速に外国人の保有率が高まっていて、早晩90%を切りそうだ。

 また、日本国債を支える基本構造、「日本政府は赤字だが、日本国は黒字」という状況にも変調の兆しが見える。既に四半期ベースで貿易赤字が続いているのは広く知られている。将来円安に振れて、為替介入の際に購入した莫大な額のアメリカ国債を売って円に戻す時代が来れば、所得収支の相当部分を占めるアメリカ国債の金利が入らなくなる可能性が高い。その時代に、円安メリットを生かしながら輸出を伸ばす体力が日本に残っていれば日本経済復活の目はあるが、円高で輸出産業が崩壊した後でその時代を迎えれば、そこにあるのはギリシャ以上の阿鼻叫喚図だ。

※週刊朝日 2012年7月20日号


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