衆院本会議で消費増税関連法案が通っても、永田町では民主党の小沢一郎元代表(70)が話題の主だ。ここで、希代の「壊し屋」が、反増税と脱原発の旗を掲げて新党結成に突っ走れば、政治は一気に動き出す。

 小沢陣営は離党からあまり間をおかず、7月中には新党を結成する方針だが、永田町の反応は冷ややかだ。閣僚の一人はこう突き放す。

「反増税を打ち出せばそれなりの支持を集め、無視できない存在になるだろうが、小沢さんの悪党イメージが強すぎるから人気は出ない。野田さんもすでに小沢さんのことは頭にない。放っておけばいいよ」

 自民党幹部も高みの見物を決め込む。

「内閣不信任案などで揺さぶって野田内閣を衆院解散に追い込んだら、小沢もおしまい。選挙をやったら自分の手勢がいなくなるんだから。各種調査を見て青くなってるんじゃないの」

 とはいえ、93年に自民党が分裂して以来、この国の政治は、良くも悪くも小沢氏を軸に回ってきた。手負いの獅子が背水の陣で牙をむけば、事実上の大連立状態に入った民自公の3党も溶解する。

※週刊朝日 2012年7月13日号