「衝動買い」「農家に転身」…築100年を超える古民家に住む理由 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「衝動買い」「農家に転身」…築100年を超える古民家に住む理由

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 便利な街から、人里離れた田舎へ移り、築100年を超える古民家に暮らす人たち。現代の住宅にはない、古民家の魅力とは何だろう? 20代から60代までの5人の男女に話しを聞いた。

■江良崇(37)さん(奈良県明日香村・築120年以上・兼業農家)以前は、大阪の法律経済事務所に勤めていたが、環境問題を訴えた有吉佐和子の小説『複合汚染』などに影響を受け、7年前に明日香村へ移り、農家に転身。わな猟の免許も取得した。今にも倒壊しそうだった古民家を大工の協力も得ながら、ほぼDIYでリノベーション。浴室は、元は牛小屋だった。妻と子ども2人の4人家族

■和田慧子(56)さん(千葉県いすみ市・築100年以上・イラストレーター)2年ほど前に現在の家を手に入れて、東京から移住。購入の決め手は雰囲気が明るかったこと。ただ、家全体がかなり傾いてゆがんでいたため、ジャッキやワイヤを使って大掛かりな屋起こしを行い、床や天井も張り替えた。かかった費用は約100万円。女性ながら丸ノコやチェーンソーを手にして、DIYも精力的にこなす。気ままな一人暮らし

■福井朝登(39)さん(滋賀県高島市・築120年以上・兼業農家)茅葺きのたたずまいと手ごろな価格が気に入って衝動買いした古民家は、梁が折れ、天井が崩れかかっていたというひどい状態。家族や友人らと協力してそれを修復することに。2002年、それまで暮らしていた大津市から高島市に移り、古民家が立つ敷地でテント生活をしながら7年かけて家を完成させた。妻と子どもの3人家族

■辰巳和生(25)さん(長野県小谷村・築120年以上・公務員)辰巳さんにとって小谷村は、小学生の頃に3年間、山村留学していた思い出深い地で、いわば心の田舎。2009年に京都から移住した。囲炉裏や土間に、昔の暮らしの趣があふれている一方で、自分の部屋は都会的センスでリノベーションしている。古民家ゲストハウス「梢乃雪」を経営する父と2人暮らし。http://kominkasaisei.net/

■カール・ベンクス(69)さん(新潟県十日町市・築140年以上・建築デザイナー)ドイツに日本の民家を移築する仕事などをしていたが、1993年に十日町市竹所集落に移住。世帯数11の限界集落で、その活性化に取り組んでいる。江戸時代末期に建てられたという家は、一度すべてを解体してから、骨組みを生かして再生。柱や梁など、一つひとつの材料がとにかく巨大だ。アルゼンチン人の妻と2人暮らし

※週刊朝日 2012年3月30日号


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