虐待を受けた小学男児が「俺はもう死んだ方がいい」と言う現実 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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虐待を受けた小学男児が「俺はもう死んだ方がいい」と言う現実

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 児童虐待を受けた子どもたちはその後、どのように育ち、社会に出ていくのか。ノンフィクションライター・橘由歩氏は児童養護施設や里親などを訪ね、取材を続けている。

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 虐待などで親と暮らせない子どもたちの約9割は児童養護施設など施設で暮らすが、国は十数年かけて従来の施設と里親・ファミリーホーム、小規模のグループホームの入所者を3分の1ずつにすることを目指している。

 なぜ施設から家庭へのシフトを目指すのか。厚生労働省家庭福祉課の担当者は「虐待の連鎖を断ち切るという意味合いもあります」と話す。なぜ虐待の連鎖が断ち切られるのか。現場で教えを請おうと訪ねたのが、6人の子どもを養育するカワカミ家だ。

 施設から来た当初、タクミはクリームパンに強く怯え、みんなを制してこう叫んだ。

「これは食っちゃダメなんだ。前にいたところで食ったやつはみんな、いつも腹を壊して大変な目にあってたんだそ」

 タクミがいた施設では、「クリームパン」とは腐っているものだったのだ。

 タクミは1年半前にカワカミ家にやってきたとき、1週間は眠ることができなかったという。


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