──片付けるのに便利なグッズはありますか

 100円ショップなどで売っているシンプルなカラーボックスや不織布の箱、段ボールは、規格が統一されていてお薦めです。ただ、箱の中に物を入れるだけだと中身がごちゃごちゃになるので「二重構造」で片付けると良いと思います。箱に小物を入れる際、種類ごとに透明な袋に分けて入れるのです。ラベルを貼っておくとより取り出しやすくなります。

──大学生は授業で大量のレジュメや教科書を使います。これらはどのように整理すれば良いでしょうか

 昨年使った教科書と、今使っている教科書を一緒に並べていると取り出しづらくなってしまいます。すぐには使わないけれど捨て難い教科書は、段ボールに詰めて押し入れに入れ、視界に入らないようにするとすっきりします。紙だとどうしてもかさばるので、データで保管するという手もあります。段ボールに書類を詰めて送るとスキャンを代行してくれるサービスもあるので、うまく活用してみてください。

米田 まりな(こめだ まりな)さん(整理収納アドバイザー) 
2014年東京大学経済学部卒。同年、住友商事入社。17年より株式会社サマリーに出向。著書に『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

(文/東京大学新聞社・武井風花)