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この先1週間、広く雨が降るのは2回。あす12日水曜と15日土曜。12日水曜は雨の降る時間は短いですが、雨のあと黄砂が広く大量飛来。15日土曜は雨・風強まり、太平洋側を中心に大雨のおそれ。山岳も雨でなだれの危険が高く、海は大荒れとなりそうです。

あす12日 前線の影響で雨 本格的に降る時間は3時間程度

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あす12日水曜は、寒冷前線が日本海から南下する見込みです。前線通過に伴い、日本海側から雨雲がかかり、沿岸部中心に雨や風が強まる所がありますが、本格的にザッと降る時間は3時間程度と短い予想です。西日本や北日本の雨は午前中心、関東など東日本は午後中心に雨となりそうです。

北海道の宗谷北部と利尻・礼文では、12日水曜朝~夕方まで暴風に警戒し、高波にも十分注意してください。

雨のあと黄砂大量飛来

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雨が止んだあと13日木曜にかけて、黄砂が大量に飛んでくるおそれがあります。

雨雲と同じく、日本海側から飛来し、九州~北海道の広い範囲に予想されています。日本海側中心に濃度が高く、総量が多くなる可能性があり、関東など太平洋側にも広く飛来する予想です。東京では、2021年に10年ぶりに黄砂を観測(3月30日、31日、5月8日)しましたが、もし4月に観測されれば、2007年以来、16年ぶりとなります。

11日17時現在、中国大陸の華北や中国東北区では黄砂が観測されていて、朝鮮半島にも広がってきました。視程(水平方向で見通せる距離)が10キロメートル未満になり、所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みです。視程が5キロメートル未満となる場合は、車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始め、2キロメートル未満になると交通への影響が出始める場合があるため注意が必要です。

15日土曜~16日日曜 荒天のおそれ

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この先、晴天は長続きしません。
13日木曜は全国的に晴れますが、黄砂がまだ広範囲に飛来するおそれがあります。最新の情報をこまめに確認して下さい。

14日金曜は、早くも西から天気は下り坂。午後は九州など西から雨が降り出し、夜は近畿でも雨となるでしょう。

15日土曜は、2つの低気圧が日本付近を通過。全国的に雨で、雨・風が強まり荒天のおそれ。西日本・東日本の太平洋側を中心に、雨量が多くなる見込みです。暖かい空気が入るため、山岳も雨でなだれの危険が高く、海は大荒れとなりそうです。北日本では16日日曜にかけても、強い雨や強風、高波に注意が必要です。最新の気象情報をこまめに確認し、海、山のレジャーは計画の見直しが必要となりそうです。

高温傾向も要注意 北日本ではグッと下がる日も

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この先も、気温は平年より高く、高温傾向が続く見込みです。ただ、前線通過後は、一時的に寒気が入り、北日本を中心に冷え込む日がありそうです。札幌は17日月曜の最高気温は9℃と、一桁の予想です。これで平年より少し低い程度ですが、季節先取りの暖かさが続いているだけに、グッと寒く感じられそうです。

九州~関東では、最高気温が20℃以上の日が多く、特に、来週17日月曜から5日間程度は、九州や中国・四国で、気温が平年よりかなり高くなるとして「高温に関する早期天候情報」が発表されています(4月10日発表)。

かなりの高温の基準は、地域によって異なりますが、九州北部では5日間平均気温平年差+2.1℃以上です。農作物の管理など、ご注意下さい。

黄砂飛来 注意点は?

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黄砂が飛来すると、洗濯物や車が汚れたり、花粉症などアレルギー症状や呼吸器や循環器に疾患のある方の症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。

対策としては、
①不要不急の外出を控える。
黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。

②車に自動車用ボディーカバーを。黄砂が付着した場合は、タオルで拭くのはNG。傷がつくおそれがあるため、高圧洗浄での洗車(水洗い)が良いとされています。

③こまめに最新情報をチェックし、黄砂飛来予測を把握。

その他、あす12日水曜~13日木曜は、窓は極力開けない、洗濯物は室内干し、空気清浄機の用意、マスクや眼鏡でガードするなど、黄砂飛来に備えましょう。