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あす(12日)は日本列島にも大量の黄砂が飛来し、あさって(13日)にかけて、広く空が霞む可能性があります。関東でも、あす(12日)午後からあさって(13日)夜にかけて、黄砂が飛んでくる予想です。東京で黄砂が観測されれば、2021年以来2年ぶりとなります。あす(12日)の関東は、昼頃から広く雨が降りますが、雨の後は黄砂に注意が必要です。

関東地方 12日午後から13日は雨と黄砂に注意

きょう(11日)は、中国大陸で黄砂が観測されています。視程が2キロ以内になっている所もあります。

あす(12日)は寒冷前線が本州を通過し、九州から北海道の広い範囲で雨が降るでしょう。関東は昼過ぎから雨が降り出し、前線が通過する夕方に雨や風が強まりそうです。局地的に雷雨になることもあるでしょう。

前線通過後は西よりの風が強まり、関東にも黄砂が飛来する可能性があります。関東では、あす(12日)午後から、あさって(13日)夜にかけて、黄砂の影響を受けるでしょう。あさって(13日)は晴れますが、自動車や洗濯物に黄砂などが付着し、汚れることがあります。洗濯物は室内に干したり、外出はマスクに加えて、メガネを着用したりするなど対策をすると安心です。

黄砂が体に与える影響

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環境省によりますと、黄砂の飛来によって、以下のような呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。

① 黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。
② 黄砂の飛来と、呼吸器疾患についての関連が報告されています。黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。呼吸器疾患のない人でも黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。
③ 黄砂の飛来と循環器疾患について関連がみられています。 黄砂の飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や心筋梗塞での入院、発症の増加との関連が報告されています。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響リスクが高いため注意が必要です。

黄砂の健康への影響を予防するには

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黄砂の健康への影響を予防するには以下の3つのポイントがあります。

① 日頃から最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。
② 黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。
③ 黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。

黄砂や花粉を防いで快適な生活を

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あす(12日)は曇りや雨の所が多いですが、あさって(13日)は晴れて花粉も多く飛散する予想です。
黄砂や花粉をなるべく防ぐには、以下のような対策がおすすめです。

① 外から帰った時には、玄関を入る前に、洋服や髪の毛についた花粉を、しっかりと払い落としましょう。花粉症でない方も、普段から、この習慣を心がけていただきたいものです。
② 新型コロナウイルス感染予防のためにも、こまめな換気が求められていますが、窓を大きく開けると、その分、花粉も室内に入りやすくなってしまいます。窓を10センチ程度開けて、レースのカーテンをするだけでも、部屋の中に入ってくる花粉の数を、窓を全開にした時と比べておよそ4分の1に減らすことができるという実験結果もあります。窓を開ける幅は少しでも構いませんので、なるべく換気しながら花粉を防ぎましょう。
③ 洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。花粉対策だけでなく、黄砂対策にも効果的です。その際、空気清浄機がある方は、ぜひ一緒に使ってください。綺麗な空気の中で、洗濯物や布団を乾かせば、より快適に過ごせそうです。