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きょう17日は、関東から四国で桜の開花ラッシュとなりました。谷(埼玉県)、甲府、名古屋、京都、高知でそれぞれ平年より早くソメイヨシノの開花の発表がありました。今年は全国的に開花が早まる予想なので、お花見の予定も早めにするとよさそうです。

名古屋と熊谷は統計開始以来最も早い開花

きょう17日は、西日本や東日本では曇りや雨の所が多かったものの、関東から四国では続々と桜の開花が発表されました。

<17日にソメイヨシノが開花した所>
・熊谷(埼玉県):平年より10日早く、昨年より7日早い(2002年と並んで統計開始以来最も早い)
・甲府:平年より8日早く、昨年より4日早い
・名古屋:平年より7日早く、昨年より5日早い(2021年、1990年、1989年と並んで統計開始以来最も早い)
・京都:平年より9日早く、昨年より7日早い
・高知:平年より5日早く、昨年より2日早い

今年は全国トップで14日に開花した東京や、きのう16日に開花した岐阜でも統計開始以来最も早いタイ記録で、記録的に早く開花する所が相次いでいます。

あす18日は花冷え その先はまた開花ラッシュか

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あす18日は関東から九州の広い範囲で雨が降り、最高気温も関東や東海、近畿できょう17日より下がって、一時的に「花冷え」となりそうです。

ただ、あさって19日は天気が回復して、寒さも解消します。来週は雨の日が多いですが、寒の戻りはない予想です。

関東から九州では来週にかけて開花ラッシュが予想されます。近年は開花が早まる傾向にあり、今年も例外ではないようです。お花見の予定は急いだ方がいいかもしれません。

桜の開花の目安

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桜の開花日とは、標本木で5~6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日です。なお、胴咲き(枝ではなく幹や根から咲く)による開花は、通常の開花とは異なるプロセスによると考えらえることから、5~6輪に含まれません。

観測の対象は多くの地域でソメイヨシノです。ただ、ソメイヨシノが生育できない地域である沖縄県から名瀬にかけてはヒカンザクラ、北海道地方の一部ではエゾヤマザクラが観測されています。

一般的に、桜は咲き始めてから1週間程度で満開を迎えます。ただし、寒冷な地方ほど開花から満開までの期間は短く、東北北部では開花から満開までは4から5日程度と短くなります。

開花から10日くらいは花がしっかりと付いているため、強い雨や風で散ることは、ほとんどありません。花吹雪になるのは開花してから10日以上たってからです。よほど強い雨が降ったり、強い風が吹いたりしなければ、桜は開花から3週間くらいは楽しめることが多くなります。さらに、その期間に気温が低いと花は長持ちして、場合によっては1か月くらい楽しめることもあります。