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きょう(水)から仕事始めという方も多いと思います。東北地方ではきょう(水)も日本海側を中心に断続的に雪が降り、真冬の厳しい寒さが続きました。この先、冬型の気圧配置は一旦緩むものの、7日(土)は南岸低気圧の影響で太平洋側でも広く雪となる恐れがあります。また、週明け9日(月)成人の日も日本海側を中心に荒れた天気となりそうです。

【5日(木)~11日(水)】7日(土)は宮城・福島など広く雪の恐れも

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5日(木)も冬型の気圧配置が続き、東北地方の広い範囲で冷たい風が吹き荒れるでしょう。日本海側ほど雪の降りやすい天気も続きそうです。6日(金)になるとようやく冬型の気圧配置が緩み、雪の降る範囲は次第に狭くなるでしょう。
ただ、7日(土)になると本州の南岸を低気圧が進む予想です。いわゆる「南岸低気圧」と呼ばれる低気圧で、東北地方の太平洋側に大雪をもたらすことがあります。今のところ、低気圧が陸地からやや離れたコースを通ることに加え、上空の寒気がそこまで強くないため、東北地方の太平洋側では大雪にならない予想です。しかし、予報にはまだ幅があり、油断できない状況です。低気圧が進むコースや寒気の強さによっては宮城県や福島県など広い範囲で雪が降る恐れもあります。今年最初の3連休初日は南岸低気圧の動きに注意が必要です。
そして、9日(月)成人の日から10日(火)にかけても、冬型の気圧配置の影響で日本海側を中心に雪の降る所が多くなるでしょう。風も強まり、荒れた天気となりそうです。
気温は週末にかけて平年並みの日が多いですが、来週は太平洋側を中心に平年より高い日があるでしょう。

【12日(木)~17日(火)】来週は寒さ緩む 積雪の多い地域は雪崩・落雪などに注意

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12日(木)と13日(金)は日差しの届く所が多いでしょう。上空の寒気が抜けて南から暖かい空気が流れ込むため、最高気温は平年よりも高くなりそうです。東北地方ではすでに積雪が平年を上回っている所が多くなっています。積雪の多い地域では、なだれや屋根からの落雪などに十分注意して下さい。
14日(土)は低気圧や前線が日本付近を通過するため、広い範囲で雨が降るでしょう。低気圧通過後は次第に冬型の気圧配置へ変わり、上空には寒気が流れ込む予想です。このため、15日(日)以降は日本海側を中心に雪の降る所があり、気温もこの時期らしい寒さに戻るでしょう。気温の変化が大きくなりますので、体調管理にお気を付け下さい。

なだれの種類は主に2種類

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来週は気温が上がるため、積雪の多い地域ではなだれなどに注意が必要です。
なだれとは、斜面に積もった雪が、重力によって下に滑り落ちる現象ですが、種類が2つあります。

1つは「表層なだれ」です。これは、山に積もっている古い雪の上に、新たに積もった雪が滑り落ちる現象です。1、2月頃の寒さが厳しい冬の時期に、山の急斜面で発生しやすく、雪庇や吹きだまりができている斜面で多く発生します。
もう1つは「全層なだれ」です。こちらは、山に積もった雪が、全て滑り落ちる現象です。気温が上昇する春先に、雨が降った後や、フェーン現象などで気温が上がった時に多く発生し、斜面の上の固くて重い雪が、流れるように滑り落ちます。過去に雪崩が発生した斜面や、積雪に亀裂が入っている所では、特にご注意ください。