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きょう14日は、今シーズン最も強い寒気が流れ込んでいます。次の週末は更に強い寒気が流れ込み、九州など西日本の平野部でも積雪の可能性があります。年末年始にかけて、寒気が流れ込みやすい状況が続くでしょう。

今シーズン最も強い寒気が流入 次の週末は更に強い寒気

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きょう14日は、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、今シーズン最も強い寒気が流れ込んでいます。16日にかけて北日本を中心に強い冬型の気圧配置が続くでしょう。北海道や東北を中心に雪を伴った暴風に警戒を続けてください。

次の週末17日から18日も冬型の気圧配置が強まるでしょう。今回より強い寒気が流れ込む予想です。九州など西日本の平野部でも積雪する可能性があります。スノーブーツを出しておいたり、車は冬用のタイヤに変えておくなど、雪への備えをしておいてください。

寒気が流れ込みやすい条件が揃う 年末年始にかけて例年以上に寒さ厳しく

年末年始にかけて、日本付近に寒気が流れ込みやすい条件が、揃ってきています。
【負の北極振動】12月に入った頃から、北極付近では気圧が高く、日本など中緯度帯では気圧が低くなる負の北極振動がみられ、顕著になってきました。北極から東シベリアに寒気が流れ込みやすく、この状況は、21日をピークに、12月後半にかけて続く可能性が高くなっています。

【偏西風の蛇行】現在、インド洋から海洋大陸付近では、対流活動が活発な周期にあたっています。この海域で対流活動が活発になると、チベット付近で高気圧の勢力が強まり、偏西風が蛇行します。偏西風は、日本付近で南へ下がり、寒気が流れ込みやすくなっています。この状況は、今後、少なくとも2週間程続くとみられます。

さらに、12月下旬になると、ブロッキング高気圧が、アラスカ付近から北極海まで移動する見込みです。このため、気圧が高くなるのは、北極付近だけでなく、東シベリア付近も高くなります。日本付近に寒気が流れ込みやすい状況は、さらに顕著になるでしょう。12月下旬は、東シナ海付近が気圧の谷になり、日本に西回りで寒気が流れ込みやすいのも特徴です。

年末年始にかけて、寒気が強弱を繰り返し流れ込むでしょう。九州から関東を中心に、例年以上に寒さが厳しくなることが考えられます。寒さ対策、雪への対策をしっかりとしてお過ごしください。