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今日(8日)、札幌管区気象台より向こう1か月の見通しが発表されました。平均気温は各地域ともほぼ平年並み、降水量は、日本海側で平年より多く、オホーツク海側は平年並みか多くなる見込みです。日本海側の降雪量も平年より多くなることが予想され、例年と比較して大雪となる恐れがあります。また、今月中旬から下旬は強い寒気の影響を受ける可能性がでてきました。

1週目(12月10日~12月16日) 日本海側中心に雪や雨が降りやすい 気温の変動も大きく

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北海道付近は明日(9日)から週末にかけては気圧の谷や冬型の気圧配置の影響で、日本海側は雪が降りやすいでしょう。特に明後日10日は気圧の谷の通過に伴い、道央や道南では一時雪の降り方が強まる恐れがあります。なお、上空の寒気が緩むことが予想されるため、降る雪は全般に湿った雪となり、函館周辺など道南方面では雨のまじる時間もありそうです。電線などへの着雪などに注意してください。

また、11日の日曜日の午後は北風が吹きやすい冬型の気圧配置となりそうです。石狩湾周辺の札幌や小樽周辺では雪が強く降る可能性があります。週明け12日は、通勤・通学前に雪かきの必要な所が多くなるかもしれません。

なお、13日~14日にかけては発達する低気圧が北海道付近を通過し、天気の荒れる恐れがあります。低気圧が運ぶ暖かい空気の影響で気温が上がり、13日は広く雨となりそうです。これまでの降雪で積雪の多くなっている地域ではなだれに注意してください。

翌14日は冬型の気圧配置が強まり、気温が急速に下がって日本海側を中心に再び雪が降るでしょう。風も強く、沿岸を中心にふぶく所もある見込みです。この両日は気温の変動も大きくなりそうです。車の運転には路面状況の変化などに注意が必要です。

2週目(12月17日~12月23日) 日本海側は大雪の可能性 寒波の襲来となる恐れも

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冬型の気圧配置となる日が多く、日本海側とオホーツク海側では平年と同様に曇りや雪の日が多くなる見込みです。一方、太平洋側では晴れの日が多くなるでしょう。

なお今日は札幌管区気象台より1か月予報に加えて、低温と大雪に関する早期天候情報も発表されました。それによると、12月14頃からの約5日間は日本海側での大雪とともに、かなりの低温となるとのことです。

極渦(きょくうず。きょっかともいう)と呼ばれる、普段は北極圏上空で循環する大規模な低気圧の渦が、この期間はオホーツク海北部付近まで南下し、北海道上空に強い寒気が流れ込むと予想されています。

このため、冬型の気圧配置などの影響で雪の降りやすい日本海側では例年の冬に比べて大雪となる可能性があります。道内では道北などですでに積雪が100cmを超えている地域もありますが、さらなる大雪で積雪が一気に増加するところもありそうです。大雪や低温により、普段の生活や交通機関などに大きな影響の発生する可能性があります。最新の気象情報に注意し、停電など不測の事態に備える準備なども心がけるようにしてください。

3~4週目(12月24日~1月6日) クリスマス前後は強い寒気が残る可能性 例年通りの年越しに!?

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3~4週目は、気温は平年並み、天候は平年と同様に日本海側とオホーツク海側は曇りや雪の日が多く、太平洋側は晴れの日が多い予想です。但し、2週目で予想される低温の影響が残り、クリスマス前後は寒さが残る可能性があります。外出の際には十分な防寒対策が必要となりそうです。

また、日本海側では局地的に雪の降り方の強まることもあります。急な大雪などの対策は常に心掛けるようにしましょう。

また、年末年始は買い物や帰省など人の移動が多くなる時期でもあります。交通機関を利用したり、徒歩で買い物などの機会も増えるでしょう。雪道を歩く際には万一の転倒など不測の事態に備えてできるだけ手は外に出して歩くなどし、新たなる年を迎える準備をしましょう!