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全国的に、30日(日)にかけて秋晴れの所が多く、朝晩はグッと冷えそう。紅葉前線は順調に南下し、本州でも見頃のエリアが広がる予想。

紅葉 東北北部などで見頃に

朝にかけての冷え込みで、きょう26日(水)は青森や甲府、長野で「初霜」、網走と青森、長野で「初氷」が観測されました。また福島県の吾妻山では「初冠雪」と、冬の便りが続々と届きました。この先も穏やかな秋晴れの日には、朝晩はグッと冷えて、紅葉の色づきも進むでしょう。

きょう26日(水)現在、紅葉の見頃を迎えているのは、北海道の道東や道南、東北北部、長野県など。東北南部や北陸、関東北部は色づき始めの所が多いですが、宮城県の鳴子峡や、栃木県の日光のいろは坂などでは、今が見頃になっています。また中国、四国や九州の標高の高い所でも色づいてきました。今週末にかけては晴れる日が多く、紅葉狩りが楽しめるでしょう。

気になる天気

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週末にかけては、広い範囲で秋晴れが続きそうです。雨が降るのは局地的ですが、28日(金)と29日(土)は気圧の谷の影響で、北海道や東北の日本海側、北陸で雨が降りやすいでしょう。30日(日)は、北海道から北陸も天気が回復して、広く行楽日和となりそうです。

日中は20℃くらいまで気温が上がる所が多く、快適な陽気が続くでしょう。朝晩は気温が下がり、特にあす27日(木)の朝は全国的に冷えそうです。東京と名古屋の最低気温は9℃と、暖房が欲しいくらいの冷たい空気に包まれるでしょう。

沖縄は30日(日)から雨が降りだし、31日(月)は九州南部や中国、四国で雨。11月1日(火)と2日(水)はほぼ全国的に雨が降るでしょう。きょう26日(水)正午現在、フィリピンの東にある熱帯低気圧は、今後台風に発達する予想です。来週のはじめにかけて、沖縄や本州の太平洋側を中心に影響が出る可能性があります。今後の情報にご注意ください。

紅葉の色づく気温は

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「1日の最低気温が8℃を下回ると紅葉の色づきが進む」と言われていますが、なぜ「8℃」なのでしょうか。

その理由の1つに、「1日の寒暖差が大きいとクロロフィルが分解されやすい」というものがあります。夏場、大量に作られたクロロフィルは秋になり気温が下がってくると分解され始めますが、このとき1日の寒暖差が大きいと分解が良く進み、葉の中でアントシアニンの純度が高くなることで、よりキレイに色づきます。また寒暖差が大きいことは重要ですが、最低気温が10℃を下回らず暖かいとクロロフィルが分解されないためキレイに色づかず、逆に最低気温が0℃以下になるなど寒くなりすぎると、葉は黒くなってしまうため「適度な寒さ」が必要です。その「適度な寒さ」の目安となるのが「最低気温8℃」なのです。

最低気温が8℃を下回るようになって、約3週間でキレイに色づくといわれています。いつも通る道に青葉の木があれば、日々観察すると良いかもしれません。