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日本気象協会はきょう29日、2022年第1回「紅葉見頃予想」を発表しました。この先、全国的に気温の高い傾向が予想され、ことしの紅葉の色づきは平年並みか遅くなりそうです。

全国各地の紅葉見頃予想

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紅葉の見頃は、秋(9~11月)の気温が低いと早まり、高いと遅れます。9月の気温は全国的に平年より高くなりました。この先も、東日本と西日本は10月、北日本は11月にかけて平年より気温が高い傾向が続く見込みです。朝晩の冷え込みが強まる時期が遅れると予想され、今年の紅葉見頃時期は全国的に平年並みか遅くなるでしょう。

北日本(北海道・東北)

各地の紅葉の見頃は、平年並みか遅いところが多いでしょう。10月前半には寒気の影響で冷え込みが強まり、色づきがようやく進みそうです。その後の気温は、11月にかけて平年より高いでしょう。
各地の紅葉の状況は、上川郡上川町の層雲峡紅葉谷や、宮城県・秋田県・岩手県にまたがる栗駒山などで既に色づき始めており、まもなく見頃を迎えるでしょう。札幌市の定山渓や青森県の奥入瀬渓流、山形県の最上峡では10月後半、岩手県の中尊寺や、福島県の滝川渓谷では11月前半、宮城県の松島では11月後半に見頃を迎える見込みです。

東日本(関東甲信・北陸・東海)

各地の紅葉の見頃は、平年並みか遅いところが多いでしょう。今後はしばらく高温傾向が続きますが、11月以降は内陸や山沿いを中心に朝晩は冷え込む日が増えるため、色づきが進む見込みです。
各地の紅葉の状況は、長野県の乗鞍岳や、富山県の立山ロープウェイで既に色づき始めており、まもなく見頃を迎えるでしょう。栃木県の日光(いろは坂)や長野県の上高地は10月後半に、東京都の国営昭和記念公園や埼玉県の長瀞、岐阜県の白川郷は11月前半、東京都の高尾山や福井県の萬徳寺、静岡県の寸又峡は11月後半に見頃を迎える見込みです。

西日本(近畿・中国・四国・九州)

各地の紅葉の見頃は、おおむね平年並みでしょう。今後の気温は、10月後半まで平年より高い傾向が続きますが、11月以降は平年並みとなる見込みです。内陸部や山沿いでは朝晩は冷え込む日が次第に増え、紅葉の色づきが徐々に進みそうです。各地の紅葉の状況は、岡山県の奥津渓、広島県の三段峡、宮崎県の五ヶ瀬渓谷で10月後半に見頃を迎える見込みです。滋賀県の奥比叡・延暦寺境内、奈良県の奈良公園、鳥取県の大山では11月前半、京都府嵐山や、山口県の毛利氏庭園では11月後半に見頃を迎えるでしょう。