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関東地方は台風の接近前から活発な雨雲がかかっています。20日(火)にかけて広範囲で大雨となる見込みです。19日(月)の午後から20日(火)の午前中にかけてが荒天のピークとなり、暴風や高波にも警戒が必要です。

目黒川で氾濫危険水位超過

きょう18日、大型で非常に強い台風14号は九州に接近しています。九州には台風本体の活発な雨雲がかかっていますが、台風から離れた関東にも熱帯由来の暖かく湿った空気が流れ込み、発達した雨雲や雷雲が所々にかかっています。

1時間雨量は神奈川県山北町の丹沢湖で71.0ミリ(10時31分まで)の非常に激しい雨が降りました。また、小田原市で41.5ミリ(9時1分まで)、東京都世田谷区で34.5ミリ(12時34分まで)、練馬区で30.5ミリ(12時48分まで)と所々で激しい雨を観測しています。

13時、東京都内を流れる目黒川の青葉台水位観測所では氾濫危険水位を超えました。気象情報に加え、自治体から出される避難情報にもご注意ください。

20日にかけて広範囲で大雨のおそれ 暴風や高波にも警戒

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台風14号は、このあとも北よりに進み、九州に上陸するおそれがあります。19日(月)には進路を次第に東よりに変えて、20日(火)にかけて本州付近を北東へ進む予想です。

これから20日(火)にかけても関東地方は断続的に雨が降り、雷を伴って非常に激しい雨の降る所があるでしょう。広範囲で大雨となる見込みです。19日(月)の午後から20日(火)の午前中にかけてが荒天のピークで、雨だけでなく、風も強まり、沿岸部を中心に暴風となる所もあるでしょう。海上は大しけとなる見込みです。

大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風や高波に警戒してください。荒天のピーク時を中心に交通機関が乱れる可能性もあり、交通情報にも注意が必要です。

台風の大雨 洪水から命を守るためには どこへ避難?

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台風によって大雨になると、川の水が増水するなど、洪水の危険度が高まります。洪水で命の危険が迫った場合、建物の上の階に避難すべきか、建物から離れて避難する必要があるのか、命を守るべき行動が違ってきます。

①堤防の近くで、川が氾濫すると、建物の流出が想定される場合
②建物の最上階の床まで、水が浸水すると想定される場合
③地下室などに、水が浸水すると想定される場合
④海抜ゼロメートル地帯で、長い時間、浸水が続くと想定される場合
⑤山間部で、川の流れの速い所など、建物の流出が想定される場合

こんな場合は、命に危険が及びますので、建物の2階以上に避難する「垂直避難」ではなく、建物から離れる「立ち退き避難」をしてください。

③避難先は、自治体の指定する避難所のほかに、安全な親戚・知人の家やホテル・旅館など複数の候補を考えておくと良いでしょう。避難経路は、川の近くを通るのは避けてください。万が一、避難経路が通れない場合に備え、複数の避難経路を選んでおきましょう。
④災害の危険度が高まっている時には、避難指示が発令されていなくても、自らの判断で避難することが大切です。避難する場合は、隣近所に声をかけて、単独での行動は避けてください。暗い時間帯の避難は危険ですので、明るいうちの避難を心がけましょう。