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9月1日気象庁より、令和4年の北陸地方の梅雨入り・梅雨明けの確定値の発表がありました。梅雨入りは8日前倒しの6月6日頃、梅雨明けは当初6月28日頃としていましたが特定できませんでした。

梅雨明け速報発表後は「梅雨明け十日」ならぬ「梅雨明け五日」 その後は警報級の大雨リスクが続いた

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6月28日の梅雨明け速報発表直後は、夏の高気圧が北へ張り出し、晴れて厳しい暑さとなりました。ただ、安定した晴天は長続きせず、「梅雨明け十日」ならぬ「梅雨明け五日」程度にとどまりました。

その後の7/3には福井で日降水量が100ミリを超える大雨となり、その後も北陸地方では、上空の寒気や湿った空気の影響で記録的短時間大雨情報の発表や日最大1時間降水量の更新があるなど、7月下旬にかけて梅雨末期のような天気が続きました。

8月上旬には、日本海に停滞する前線の影響で新潟や福井では線状降水帯が発生、新潟の3市村には大雨特別警報が発表され、石川では記録的短時間大雨情報の度重なる発表、梯川(かけはしがわ)が氾濫する等、記録的な大雨となりました。

その後も、北陸地方は湿った空気の通り道となり、台風周辺の湿った空気も流れ込んで、短時間強雨による道路の冠水や土砂災害などが各地で頻発し、安定した夏空とは程遠い状況が続きました。

こうしたことから、梅雨入り確定値は速報値を8日前倒しの6月6日頃、梅雨明け確定値は速報値で6月28日頃としていましたが特定できませんでした。

北陸の梅雨のデータバンク

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北陸地方では1951年(昭和26年)からの統計で、1993年(平成5年)、1998年(平成10年)、2009年(平成21年)にも梅雨明けは特定できなかったとしており、これで4回目となります。「統計史上初の6月の梅雨明け」と「過去2番目に短い梅雨」は幻に終わりました。