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きょう19日、九州北部では線状降水帯による猛烈な雨が降り、大雨となっています。中国地方にも活発な雨雲がかかり続け、24時間雨量が200ミリを超えている所があります。午後も大気の非常に不安定な状況が続き、九州から北陸に活発な雨雲がかかるでしょう。

200ミリ超の大雨

きょう19日、前線上の低気圧が日本海西部にあって東北東に進んでいます。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。

九州から北陸にかけて発達した雨雲や雷雲がかかっています。特に、九州北部では線状降水帯による猛烈な雨が降りました。

10時までの24時間雨量は長崎県壱岐市芦辺や対馬空港で227.0ミリを観測。平年の7月の雨量の7割ほどの雨が24時間で降りました。本県山鹿市でも225.5ミリと雨量が多くなっています。山口県美祢市東厚保では228.0ミリに達し、2010年の統計開始以来7月の1位の値を更新しました。

警戒いつまで?

このあとも、九州から北陸にかけて、雷を伴って非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

九州北部地方ではきょう19日昼前まで、九州南部ではきょう19日日中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。引き続き土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

中国、四国から近畿では、きょう19日夜にかけて、東海や北陸、関東甲信(長野県が中心)では、あす20日にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。

避難時の注意点

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避難の際は用意があればヘルメットを着用しましょう。動きやすい長袖、長ズボン、履きなれたスニーカー(運動靴)で避難してください。(おすすめは紐で締められ、靴底がしっかりしているタイプ。長靴は水が入ってしまうと歩行が困難になるため避けましょう。)避難時に必要なものはリュックに入れて両手を空けておき、できれば軍手を着用してください。

できるだけ複数人で避難するようにしましょう。暗くなってからの避難は危険です。気象情報や避難情報をこまめに確認しつつ、明るいうちの避難を心がけましょう。浸水が始まっている場合は、傘や杖などの棒状のものを使って足元を確認しながら慎重に避難してください。

土砂災害は、雨のピークが過ぎて小康状態になっている時や雨がやんだ後にも発生する可能性があります。雨がやんだ後も、避難指示や大雨警報が解除されるまでは、避難場所にとどまりましょう。

やむを得ない場合には、建物の斜面とは反対側の2階以上の部屋へ移動しましょう。(土石流が想定される箇所においては、危険な区域の外へ退避する、もしくは堅牢な建物の高層階に避難することが基本です。)