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先週(6月27日~7月3日)に熱中症で救急搬送された人数は14353人(速報値)で、前週(6月20日~26日)の3倍以上、前々週(6月13日~19日)の10倍以上になりました。今週末も西日本や東日本では猛烈な暑さになる所がありそうです。

熱中症搬送者数が急増 前年同時期よりも10倍以上

先週(6月27日~7月3日)に熱中症で救急搬送された人数は14353人(速報値)でした。

これは前週(6月20日~26日)4551人の3倍以上、前々週(6月13日~19日)1337人の10倍以上になりました(速報値)。また、前年の同時期(6月27日~7月3日)の1300人(確定値)と比べても10倍以上の人数です。

熱中症搬送者数が急に増えた理由は、猛暑をもたらす太平洋高気圧がいつも以上に早くから強まったことです。九州~東北は6月中に記録的に早い梅雨明けを迎え、猛烈な暑さが異例の早さでやってきました。

東京都心は6月25日~7月3日まで統計開始以来最長となる9日連続猛暑日を記録。更に6月25日~7月1日にかけて全国で40℃以上が計8回もありました。群馬県伊勢崎市は6月25日に6月としては全国で統計開始以来初めての40℃以上(40.2℃)を記録し、その後も6月29日に40.0℃、7月1日に40.3℃と、40度以上を3回も観測しました。

週末も熱中症に厳重警戒

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あす9日も、九州~関東は予想最高気温が33℃前後の所がほとんどで、場所によっては35℃以上の猛暑日となる所があるでしょう。

熱中症情報を見ても、東京~高知は厳重警戒で、新潟や広島、福岡、鹿児島などは危険レベルです。気温に加えて湿度も高いので、いっそう熱中症にかかりやすくなるでしょう。

また、あさって10日も最高気温が大阪市で35℃、東京都心で34℃が予想されるなど、各地で猛烈な暑さになりそうです。

熱中症が疑われる場合は

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万が一、熱中症の症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。

衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。

水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。

ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。