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20日に起きた宮城県沖の地震について、さらに大きな揺れが起こる可能性があり、注意を呼び掛けています。

「さらに強い揺れの可能性」

20日夜に宮城県沖で発生した地震(マグニチュード6.9、最大震度5強)について、政府の地震調査委員会はきのう、臨時会合を開き、評価を発表しました。

今後1週間程度は、震度5強と同程度、またはさらに強い揺れを伴うマグニチュード7クラスの地震が起こる可能性もあるとして、注意を呼び掛けています。

東日本大震災の余震

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今回の地震は、太平洋側プレートと東北が乗る陸のプレートとの境界で発生した逆断層型地震で、東日本大震災の余震と考えられるとのことです。

東日本大震災の余震として記憶に新しいものとして、2月13日に福島県沖で発生した地震(マグニチュード7.3、最大震度6強)がありますが、この地震はプレート内で発生した地震で、今回と性質が異なっています。

また、今回の地震の震源域は、牡鹿半島沿岸から沖合にかけての領域とみられ、1978年に発生した宮城県沖地震(マグニチュード7.4)の震源域の西側の一部と重なる可能性があるとしています。

特徴的な余震活動

今回の地震の余震とみられる最大の地震は22日18時までに、20日午後6時13分に発生したマグニチュード4.2の地震です。

この規模の一般的な地震の後と比べると、周辺で比較的大きな余震が起きていないことが特徴です。

この領域の特性という面もありますが、規模の大きな余震が少ないため、統計学的な観点から、今後大きな揺れを伴う地震が発生する可能性があるとのことです。

今後も注意を

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宮城県沖はもともと規模の大きな地震の起こる確率が高いと評価されているほか、東日本大震災の影響で地震がさらに発生しやすくなったと考えられています。

地震調査委員会は、今後も長期間にわたって、東日本大震災の余震域や内陸を含む周辺で、規模の大きな地震が発生し、強い揺れや高い津波が発生する可能性があるとして、注意を呼び掛けています。