メイン画像
メイン画像

東京都の発表によりますと、東京都内でスギ花粉の飛散が始まりました。さらに週の後半は全国的に気温が高くなるため、九州から関東にかけての地域では、そろそろ本格的なシーズン入りとなりそうです。花粉症の方は万全な対策を心がけて下さい。

東京都内でスギ花粉の飛散開始 花粉シーズン突入

東京都の発表によりますと、葛飾区と大田区で、2月6日(土)からのスギ花粉の飛散開始を確認しました。これは、過去10年平均(2月16日)より10日早く、昨年(2月3日)より3日遅い飛散開始です。

なお、日本気象協会では、関東地方のスギ花粉の飛散ピークは3月上旬から下旬にかけてと予想しています。

【花粉飛散開始日の定義】

1月以降に、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を、2日連続して観測した最初の日が、その地点の「飛散開始日」となります。8日(月)、東京都によりますと、葛飾区と大田区では、2月6日(土)と7日(日)との2日連続して、1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉が観測されたため、「2月6日(土)からスギ花粉の飛散開始」となりました。

週末にかけて気温上昇 スギ花粉の飛散も本格的に

画像B
画像B

今週は、週の後半は、週末に向けて徐々に気温が上がり、週末13日(土)や14日(日)は、全国的に3月並みの暖かさとなる所が多いでしょう。

このため、週末にかけて、まだ花粉の飛散が開始していない地域でも、スギ花粉の飛散が開始する地域が増えることが予想されます。

また、すでに花粉の飛散が始まっている地域では、週末に向けて徐々に飛散量が増えるでしょう。特に九州地方では、10日(水)以降花粉の飛散量がこれまでよりも増えると予想されています。中国・四国から関東にかけてはまだ「少ない」予想ですが、シーズン本格化も間近の所が多いでしょう。

今年の花粉は昨年の2倍以上の地域も お家の中でもしっかり花粉対策を

画像C
画像C

今年は例年に比べれば少ない所が多いものの、昨年に比べると、九州から関東甲信と北陸にかけては、花粉飛散量が多くなることが予想されています。関東甲信は昨年の1.8倍、北陸や東海、四国では2倍以上の花粉飛散量が予想されています。

「昨年も花粉は少なかったし、今年はマスクもしているし、外出を控えているから大丈夫。」と安心せず、しっかりと花粉症対策をしましょう。

例えば、感染症対策のためにも室内の換気は重要ですが、昼前後と日没後は花粉が多くなる時間帯といわれていますので、できるだけ避けたほうがよいでしょう。換気をする際は、窓を開ける幅を10cm程度にし、レースのカーテンをして屋内への流入花粉を抑えることがポイントです。なお、流入した花粉が床やカーテンなどに残る可能性があるので、掃除やカーテンの洗濯などもこまめにするようにしましょう。

服装も、ウール製のものは花粉が付きやすいため避ける、外出から帰った時は、室内に入る前に花粉を落としてから入る、などといった一工夫も必要です。

いよいよ間近に迫ってきた本格的な花粉シーズン、しっかりと対策をなさってください。【飛散量に関する言葉の説明】

非常に多い     :前シーズン (例年)の200%以上

多い        :前シーズン (例年)の150%以上200%未満

やや多い      :前シーズン (例年)の110%以上150%未満

前シーズン(例年)並 :前シーズン (例年)の90%以上110%未満

やや少ない :前シーズン (例年)の70%以上90%未満

少ない :前シーズン (例年)の50%以上70%未満

非常に少ない :前シーズン (例年)の50%未満

-----------------------------------------------------------

前シーズン  :2020年シーズン飛散量

例年 :過去10年(2011~2020年)の平均値

【2020年夏の気象に関する言葉の説明】

平年 :1981~2010年の平均値出典:環境省ホームページ (https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/)