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2020年は記録的な年になりそうです。日本の年平均気温は、統計開始以来、最も高い値になる見込みです。気象庁が22日に発表した「2020年天候と台風のまとめ」です。

日本の天候について

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気象庁は、22日「2020年の天候と台風のまとめ」を発表しました。

それによりますと、日本の天候について、特徴は大きく4つ挙げられます。

1つめは、ほぼ一年を通して、全国的に気温の高い状態が続きました。日本の年平均気温は1898年の統計開始以降で、最も高い値となる見込みです。

2つめは、2019/20年冬は記録的な暖冬・少雪となりました。冬型の気圧配置が続かず、全国的に寒気の流れ込みが弱かったためです。

3つめは、7月は、東・西日本を中心に記録的な大雨(「令和2年7月豪雨」)や日照不足となりました。原因は、活発な梅雨前線の影響です。また、沖縄地方を除く各地方では、梅雨明けが遅くなりました。

4つめは、8月は一転して全国的に晴れて気温が高く、特に東・西日本では記録的な高温となりました。

台風について

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台風については、大きく2つの特徴がありました。

1つめは、7月までの台風の発生数は2個と、平年より少なかった一方で、8月以降の発生数は21個と、平年より多くなりました。年を通した発生数は、平年より少ない23個でした。

もう1つは、日本に上陸した台風はありませんでしたが、台風第10号や第14号の接近に伴う暴風や大雨の影響で、九州や南西諸島、伊豆諸島などで被害が発生しました。台風14号では、伊豆諸島南部で記録的な大雨となり、伊豆諸島や東海地方で土砂災害が発生しました。

世界の天候について

世界の天候については、大きく2つの特徴がありました。

1つめは、世界各地で異常高温が観測され、各国から月平均や季節平均気温の記録更新が頻繁に伝えられました。世界の年平均気温は、1891年の統計開始以降で、最も高い値となる見込みです。2020 年が歴代1位の高温となった要因は、地球温暖化の影響と、海洋や大気における自然変動の影響が考えられます。

もう1つは、アジア各国や東アフリカ中部での大雨、米国南部~中米のハリケーンなどにより、多数の死者を伴う災害が発生しました。

来る2021年は、気象災害の少ない年であることを願うばかりです。